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Shibboleth IdP で Windows Server 2003 R2 の Active Directory を直接データソースとして利用する際の設定方法を検証する.尚,ここでは UPKI イニシアティブ学術認証フェデレーションで公開されている技術ガイド(以下「技術ガイド」という)を基に,Active Directory 用の設定部分のみに言及し,他の設定については省略する.
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1. UPKI フェデレーションで利用するスキーマの導入
Active Directory 用 eduPerson スキーマを以下の URL からダウンロードする.
https://spaces.internet2.edu/display/macedir/Active+Directory+eduPerson
コマンドプロンプトで,ldifde.exe を実行してスキーマを拡張する.log を c:\tmp に出力して,ssotest.seijo.ac.jp ドメインに対してスキーマ拡張するにはパラメータを以下のように与える.
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その後,MMC の Active Directory スキーマ スナップインで追加した属性を選択してプロパティを開き,[グローバル カタログにこの属性をレプリケートする] にチェックを入れる.
*この設定をしないとグローバルカタログに問い合わせた際に属性値が参照できなくなる.詳細については後述する.
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2. テストデータの作成
PowerShell を使ってユーザー作成時に拡張属性に値を設定する.以下のスクリプトでは eduPersonAffiliation 属性の値を staff に設定している.
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$strOU = "ou=mnc,dc=ssotest,dc=seijooo,dc=ac,dc=jp" $prinStr = "@ssotest.seijo.ac.jp" $Password = Read-Host "Password" -asSecureString $oOU = [ADSI]"LDAP://$strOU" $name = "zazu" $kname = "座図" $cnx = "cn=" + $name $snx = "sn=" + $kname $oUser = $oOU.Create("user", $cnx) $oUser.Put("sAMAccountName", $name) $oUser.Put("userPrincipalName", $name+$prinStr) $oUser.Put("sn", $kname) $oUser.setInfo() $oUser.SetPassword($Password.ToString()) $oUser.Put("userAccountControl","66176") $oUser.Put("eduPersonAffiliation","staff") # ← eduPersonAffiliation 値の追加 $oUser.setInfo() |
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3. login.config ファイルの編集
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https://wiki.shibboleth.net/confluence/display/SHIB2/IdPADConfigIssues に Active Directory 設定時の注意点が解説されており,Port 3268 を使ってグローバルカタログへ接続すると Referral 問題を回避できる.以下はグローバルカタログを持つホスト mncssotad.seijooo.ac.jp に ldapadm ユーザーで接続するサンプル設定である.Active Directory の場合 userField は sAMAccoutName を使用する. |
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ShibUserPassAuth { edu.vt.middleware.ldap.jaas.LdapLoginModule required host="mncssotad.seijooo.ac.jp" port="3268" base="dc=ssotest,dc=seijooo,dc=ac,dc=jp" ssl="false" userField="sAMAccountName" serviceUser="ldapadm@ssotest.seijo.ac.jp" serviceCredential="ldapadm のパスワード" subtreeSearch="true"; }; |
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4. attribute-resolver.xml ファイルの編集
eduPersonPrincipalName を有効にする場合は,sourceAttributeID にsAMAccountNameを指定する.
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その他 Shibboleth Idp の設定については技術ガイドの通り行う.
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6. 接続テスト
https://test-sp00.gakunin.nii.ac.jp/ に接続し,eduPersonAffiliation 属性が表示されていることが確認できる.
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