貴学にてIdPをインストールする場合の構築手順
貴学にて、貴学のサーバにOSからShibboleth(IdP)までインストール・設定を行い、構築する方式です。 目次 maxLevel 2 minLevel 2 style none
アンカー idpInst1 idpInst1
1. Shibboleth IdP (version 2.3以降) の動作要件
以下は本技術ガイドで構築する前提となる環境です。
- Apache HTTP Server 2.2 以上 と mod_ssl
以下のパッケージはインストール方法も含めて以降の手順で説明します。
- Apache Tomcat 6.0.17以上 (かつ7未満。Tomcat 7ではSOAP接続がサポートされません)
- Java 6 or 7
- Java 7を使用する場合は、IdPバージョン2.4.0以降を使用してください。2.3.xにはJava 7上でのみ特定条件で発生するバグがあります。
- Java 8 は IdP v2 では公式にはサポートされません。IdP v3 でサポート予定です。
IdP v2をJava 8上で使うと Script Attribute Definition で不具合があることが確認されています。
詳細: https://issues.shibboleth.net/jira/browse/SIDP-605 - CentOSに付属する GNU Javaは利用できません。 OracleのJavaもしくはOpenJDKを利用してください。
他の環境および最新の情報はShibbolethのサイトでご確認ください:
全体, Jetty 7, Apache Tomcat, JBoss Tomcat
2. OSをインストールする
1. OSでの設定
・OS(CentOS 6)インストール
インストーラでインストールするもの。
Webサーバー (HTTPのみ)
OpenLDAP
その他のパッケージは必要に応じてインストールしてください。
ただし、Java開発とTomcat は後の手順で別にインストールします。
※このテキストはSELinuxは無効化されているものとして書かれております。下記コマンドでSELinux設定を確認してください。
パネル | ||||||
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$ /usr/sbin/getenforce |
・ネットワーク設定
環境に合わせ、ホスト名・ネットワーク・セキュリティを設定して下さい。
2. DNSへ登録する
新しいホスト名とIPアドレスをDNSに登録してください。
3. 時刻同期を設定する
ntpサービスを用い、貴学環境のntpサーバと時刻同期をしてください。
※Shibbolethでは、通信するサーバ間の時刻のずれが約5分を越えるとエラーになります。
アンカー | ||||
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3. jdk6、tomcat6をインストールする(★)
1. 古いtomcatの削除
tomcat5-5.5.25以前のバージョンが入っている場合は、削除してください。
2. jdk のインストール(★)
CentOS 6にはOpenJDKのパッケージが用意されていますので、これをyumにてインストールします。
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展開 | ||||||||||||||||||||||||||||
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http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp にあります"Java SE 7u??"の項にある"JDK"の項より構築環境に合わせてダウンロードしたパッケージを適当なフォルダに置いて、以下のコマンドを実行してください(??は用意されているjdkのリビジョン番号にあわせて記述して下さい)。
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3. tomcat 6のインストール(★)
CentOS 6の場合、標準パッケージでTomcat 6が用意されていますので、これをyumにてインストールします。
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http://tomcat.apache.org/download-60.cgi よりダウンロードした apache-tomcat-6.?.??.tar.gz を/usr/javaにを置いて、以下のコマンドを実行してください(?は用意されているtomcatのリビジョン番号にあわせて記述して下さい)。
自動起動スクリプトを利用すると便利です。ZIPを解凍後にtomcat6起動スクリプトファイルをコピーします。
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自動起動の設定 (このオプション指定では マイナス ‘-’ が2つ必要です)
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# chkconfig --add tomcat6 # chkconfig --level 345 tomcat6 on # service tomcat6 start |
4. profileの修正(★)
/etc/profileを下記のように修正します。
どこでもよいのですが、下記の例では「# /etc/profile」の下(ファイルの2行目)に挿入しています。
注意 |
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下記のJAVA_HOMEは、OpenJDKを使ったパスとなります。 |
パネル |
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追加した環境変数を読み込みます。
パネル |
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# source /etc/profile |
5. tomcat6.confの修正(★)
$CATALINA_BASE/conf/tomcat6.conf
を下記のように修正します。
情報 |
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CentOS 6 tomcat6パッケージにおいて、/usr/share/tomcat6/conf/XXX.conf と /etc/tomcat6/XXX.conf は同一ファイルです。 |
注意 |
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Apache Software FoundationのパッケージよりTomcatをインストールした場合は、本手順は必要ありません。(endorsedについては後の手順で設定します) |
パネル | ||||||
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6. httpd の設定(★)
ヒント | ||
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・ここで設定するホスト名は、各自IdPサーバのホスト名を設定してください。 |
/etc/httpd/conf/httpd.conf の修正
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(省略) ServerName example-idp.nii.ac.jp:80 ←ホスト名 (省略) |
/etc/httpd/conf.d/ssl.conf の修正
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(省略) <VirtualHost _default_:443> (省略) ServerName example-idp.nii.ac.jp:443 ←ホスト名 ProxyPass /idp/ ajp://localhost:8009/idp/ ←追加 (省略) |
7. server.xmlの修正(★)
$CATALINA_BASE/conf/server.xmlを下記のように修正します。
他の用途で使用する予定がなければConnector port="8080"をコメントアウトしてください。
パネル | ||||||
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<!-- <Connector port="8080" protocol="HTTP/1.1" connectionTimeout="20000" redirectPort="8443" /> --> |
Connector port="8009"に以下のように追加してください。
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アンカー | ||||
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4. Shibbolethのインストール(★)
各ファイル名等の指定は,Version 2.4.0に準拠しています。
1. shibboleth-IdP のダウンロード
http://www.shibboleth.net/downloads/identity-provider/latest/から最新版のIdP
(shibboleth-identityprovider-2.?.?-bin.zip )をダウンロードします。
情報 |
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ダウンロードしたファイルの真正性を確かめるにはPGP署名(ダウンロードURLに".asc"を追加したもの)を確認してください。 |
2. インストール(★)
ヒント | ||
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・shibboleth-IdPのパッケージは、「/root/PKG」配下にあります。 |
shibboleth-idp-2.?.?-bin.zip を適当なディレクトリに置いて、以下のコマンドを実行してください。
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# unzip shibboleth-identityprovider-2.?.?-bin.zip # cd shibboleth-identityprovider-2.?.? # ./install.sh |
install.shシェルスクリプトを実行すると、以下のような問い合わせがあります。
手順に従って、進めてください。
ヒント | ||
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・インストール時に設定するホスト名は、各自IdPサーバのホスト名を設定してください。 |
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上記のような質問に答えながら、インストールを行います。
※途中で入力するパスワードはデフォルトで作成されるキーストアファイル(credentials/idp.jks)のパスワードとなります。このテキストでは使用しません。
3. SOAP通信用モジュール配置
(以前ここに記述されていた手順は、後の サーバ証明書の設定(IdP) の 2.ライブラリのコピー に移動しました。この段階でやるべきことはありません。)
4. Tomcatの設定(★)
/opt/shibboleth-idp/lib/endorsed/ にある5つの jarファイルを $CATALINA_HOME/endorsed ディレクトリを作成してそこへコピーします。
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# mkdir $CATALINA_HOME/endorsed # cp /opt/shibboleth-idp/lib/endorsed/*.jar $CATALINA_HOME/endorsed |
以下はIdP 2.4.0の場合のファイル名例
serializer-2.10.0.jar
xalan-2.7.1.jar
xercesImpl-2.10.0.jar
xml-apis-2.10.0.jar
xml-resolver-1.2.jar
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これらの jar ファイルが有効となるよう、tomcat 起動スクリプトを変更します。
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CentOS 6のtomcatパッケージではTomcatを”tomcat”ユーザで実行するため、ログファイルを出力できるようディレクトリの所有者を変更します。
同様に、メタデータの保存ディレクトリの所有者も変更します。
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5. idp.war の配置(★)
/opt/shibboleth-idp/war/idp.war ファイルを、${CATALINA_BASE}/webapps ディレクトリにコピーします。
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# cp /opt/shibboleth-idp/war/idp.war ${CATALINA_BASE}/webapps/ |
httpdとTomcatを再起動します。
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# service tomcat6 stop # service httpd restart # service tomcat6 start |
Tomcatの起動後、${CATALINA_BASE}/logs/catalina.out にエラーが出力されていない事を確認してください。
※catalina.outにTomcat終了時(再起動時)のタイミングで以下のようなエラーが表示されることがありますが問題ありませんので無視してください。
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致命的: A web application appears to have started a TimerThread named [Timer-0] via the java.util.Timer API but has failed to stop it. To prevent a memory leak, the timer (and hence the associated thread) has been forcibly cancelled. |
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致命的: A web application created a ThreadLocal with key of type [null] (value [ch.qos.logback.core.UnsynchronizedAppenderBase$1@XXXXXXXX]) and a value of type [java.lang.Boolean] (value [false]) but failed to remove it when the web application was stopped. To prevent a memory leak, the ThreadLocal has been forcibly removed. |
アンカー idpInst5 idpInst5
5. サービスの起動・停止方法
httpd の起動方法
service httpd start
tomcat の起動方法
service tomcat6 start
sh /usr/java/tomcat/bin/startup.sh (起動スクリプトを利用しない場合)
httpd の停止方法
service httpd stop
tomcat の停止方法
service tomcat6 stop
sh /usr/java/tomcat/bin/shutdown.sh (起動スクリプトを利用しない場合)