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1. はじめに

本メニューでは、IdPとSPを共にカスタマイズします。
また、ユーザ情報(LDAP)も操作します。
内容としては、独自の属性をSPに送信し、SPのWebアプリケーション側で受信した属性値を使った制御を行います。
実習セミナーでは、属性受信の確認ページをWebアプリケーションとし、独自に追加したshadowExpire属性で制御します。
(有効期限を使った制御)


...

2. 実習セミナーでは

以下のような設定で行います。
手順書と照らし合わせながら、作業を進めてください。

「3. 手順書」に記載の手順書に沿って作業を進めてください。ただし、参照する手順書の中では「displayName」を使って説明していますが、本実習セミナーでは「shadowExpire」に置き換えて実施します。以下の項目についてはこちらで読み替えてください。

<IdP側の設定>

 手順書内の「属性のリリース方法」を行います。手順書内の実施する作業としては、LDAPのユーザ情報に属性を追加する「属性の追加方法」と

・独自属性としてshadowExpireを使用

IdPの送信属性に追加する「属性のリリース方法」となります。

・属性の追加方法(shadowExpire)

実習セミナーでは、以下のldifファイルを作成して、ユーザ情報に属性を追加してください。/etc/openldap/slapd.d/cn\=config/cn\=schema配下にcn={5}nis.ldifがあるか確認します。
また、cn={5}nis.ldif
 に以下のような定義が設定されていることを確認してください。これらの値を使用します。

パネル
borderColor#cccccc
bgColor#eeeeee
borderStylesolid

Scheme: nis.schema
objectClass: shadowAccount

olcAttributeTypes: {8}( 1.3.6.1.1.1.1.10 NAME 'shadowExpire' EQUALITY intege
rMatch SYNTAX 1.3.6.1.4.1.1466.115.121.1.27 SINGLE-VALUE ) 

・shadowExpireを送信属性に追加 

パネル
borderColor#cccccc
bgColor#eeeeee
borderStylesolid
手順書に従って、作業を行ってください。

・ユーザ情報にshadowExpireを追加

パネル
borderColor#cccccc
bgColor#eeeeee
borderStylesolid

以下は、test001ユーザに3日前の日付、test002ユーザに3日後の日付を設定するldifファイルです。
※参考までに本日(

Today
) は、
Today
FormatUNIXtime
となります。

dn: uid=test001,ou=Test Unit1,o=test_o,dc=ac,c=JP
changetype: modify
add: objectClass
objectClass: shadowAccount
-
add: shadowExpire
shadowExpire: 
Today
FormatUNIXtime
Colorred
Offset-3

#       ↑1970年1月1日からの日数(

Today
Colorblue
Offset-3


dn: uid=test002,ou=Test Unit2,o=test_o,dc=ac,c=JP
changetype: modify
add: objectClass
objectClass: shadowAccount
-
add: shadowExpire
shadowExpire: 

Today
FormatUNIXtime
Colorred
Offset+3

#       ↑1970年1月1日からの日数(

Today
Colorblue
Offset+3

・独自属性としてshadowExpireを使用

「shadowExpire」のoidは、以下のように確認してください。(今回はファイルより確認)
・/etc/openldap/slapd.d/cn\=config/cn\=schema配下にcn={4}nis.ldifがあるか確認します。(数字部分は異なる可能性があります)
・cn={4
}nis.ldif に以下のような定義が設定されていることを確認してください。

パネル
borderColor#cccccc
bgColor#eeeeee
borderStylesolid

Scheme: nis.schema
objectClass: shadowAccount

olcAttributeTypes: {8}( 1.3.6.1.1.1.1.10 NAME 'shadowExpire' EQUALITY intege
rMatch SYNTAX 1.3.6.1.4.1.1466.115.121.1.27 SINGLE-VALUE ) 

端末のサイズによっては表記がずれる可能性がございます。画面を広くしてご覧ください。 

<SP側の設定>

...

もし当該ファイルが見つからなければ、まず下記コマンドでNISスキーマをインストールしてください。そしてもう一度ファイルを確認してください。

手順書に従って、作業を行ってください。
パネル
borderColor#cccccc
bgColor#eeeeee
borderStylesolid

# ldapadd -Y EXTERNAL -H ldapi:// -f /etc/openldap/schema/nis.ldif


<SP側の設定>

手順書内で実施する作業としては、IdPより受信した属性値を参照できるように「shadowExpire」の
マッピング設定を行います。(/etc/shibboleth/attribute-map.xml) 
また以下の手順に従って、作業を進めてください。(サンプルコードを使用する) 

・属性受信の確認ページのサンプルコード

 SP:/var/www/html/secure/index.phpに2つのPHP文を追加してください。

...

パネル
borderColor#cccccc
bgColor#eeeeee
borderStylesolid

<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8">
<title>有効期限切れエラー</title>
</head>
<body>
<h1>有効期限切れエラー</h1>
<br>
有効期限 :<?php echo htmlspecialchars($_GET[exp]) ?><br>
メッセージ:<?php echo htmlspecialchars($_GET[errmsg]) ?><br>
</body>
</html> 


...

3. 手順書

下記の手順書を参照し、作業を行います。下記の手順書に沿って作業を行います。
※上述の通りshadowExpire属性を対象とし、各種設定値に置き換える事を忘れないようにしてください。


...

4. 動作確認

設定後、IdPはTomcat、SPはApacheやshibdの再起動を行ってない場合は行なってください。設定後、IdPはJetty、SPはApacheやshibdの再起動を行ってない場合は行なってください。

パネル
borderColor#cccccc
bgColor#eeeeee
borderStylesolid

・IdP
  systemctl restart tomcatjetty

・SP
  systemctl restart httpd
  systemctl restart shibd 

② 各自が使用するSPの接続確認用ページにアクセスします。

パネル
borderColor#cccccc
bgColor#eeeeee
borderStylesolid
例)1番を割り振られた場合 https://ex-sp-test01.gakunin.nii.ac.jp/ 

③ ログインボタンをクリックします。

④ DSの所属機関の選択画面が表示されるので、各自が使用するIdPを選択します。

⑤ IdPのログイン画面が表示されるので、Username/Passwordを入力して認証を行います。
    ※test001:有効期限切れ、test002:有効期限内、test003:有効期限なし
    ※本実習課題によるアクセス権限を設定している場合、relying※本実習のアクセス権限課題を設定している場合、test002以外での動作確認ができなくなっている
   可能性があります。一時的にrelying-party.xmlの設定を解除して、xmlの設定を解除するか、当該SPをアクセス制限の
   tomcatを再起動してください。   対象外にしてください。設定変更したらjettyを再起動してください。

⑥ ユーザ情報(有効期限)で正しく制御されることを確認します。
    test001の場合:有効期限切れエラーのページが表示されます。
    test002の場合:属性受信の確認ページが表示され、有効期限や残り日数などが表示されます。
    test003の場合:通常の属性受信の確認ページが表示されます。

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