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目次

このページに書いてある手順に従うことにより、学認に参加しているSPについて、attribute-filter.xml を手で修正することなく、IdPから属性送信を行うかどうかを選択できるようになります。

0. 機能および前提条件

属性送信対象SPの追加・削除のみが操作可能で、個々の属性を送信するか否かをIdP管理者が操作することはできません。SPが学認に申請した通りに属性を送ります。

各SPが要求する属性はこちら⇒SP接続情報

任意属性についてはuApprove.jpの機能により利用者が送信するかどうかを選択できます。

  • uApprove.jpがインストールされていることが必須です。(インストールされていない場合はuApprove.jpのスキーマを読み込む処理でエラーとなります)
  • 学認申請システムが生成したattribute-filterのattributeIDに記載されている値と、IdPの /opt/shibboleth-idp/conf/attribute-resolver.xml に記載されているidの値が一致していること
    最新のattribute-resolver.xmlテンプレートの利用を推奨します。⇒テンプレート

    attribute-resolver.xmlテンプレートを更新する際には、idの変更を含む場合がありますのであわせてattribute-filter.xmlの確認および修正も行ってください。

    また、uApprove.jpの設定ファイル attribute-list にも影響を受ける箇所がありますので適宜修正してください。(確認されているのはemail→mailのみです。また、attribute-list が未修正でも機能に問題はありません。)

  • 学認申請システムが提供するattribute-filterの提供元を指定するために、IdPの申請書ベースIDが必要です。申請書ベースIDは、学認申請システムの承認済みIdPの詳細画面から確認することができます。
  • 例として示す設定ファイルの書き方は既存のattribute-filter.xmlと、学認申請システムが提供するattribute-filterの両方を読むことを想定した内容となっています。

1. IdPにattribute-filterの自動読み込み設定を行う

IdPに対して以下のどちらかの手順を行ってください。全てが自動化されることに不安がある場合は、後者の方法を選択して間に検証手順を挟んでください。

a) 学認申請システムが生成したattribute-filterを直接読み込む方法

  1. service.xml に学認申請システムからattribute-filter.xmlをダウンロードするための設定を追加します。 configurationResourcePollingFrequency には再読み込みする間隔、 url には https://office.gakunin.nii.ac.jp/ProdFed/export/attribute_filter/申請書ベースID 、 file にはダウンロードしたファイルを保存するためのパスを指定してください。例として、学認IdP(申請書ベースID:PI0025JP)のattributer-filterをIdPのconfディレクトリ配下に60分おきにダウンロードするための設定を以下に 示します。

        ...
       <srv:Service id="shibboleth.AttributeFilterEngine" xsi:type="attribute-afp:ShibbolethAttributeFilteringEngine" configurationResourcePollingFrequency="PT60M">
            <srv:ConfigurationResource file="/opt/shibboleth-idp/conf/attribute-filter.xml" xsi:type="resource:FilesystemResource"/>
            <srv:ConfigurationResource xsi:type="resource:FileBackedHttpResource"
                url="https://office.gakunin.nii.ac.jp/ProdFed/export/attribute_filter/PI0025JP?target=uapprovejp"
                file="/opt/shibboleth-idp/conf/attribute-filter-fromoffice-backing.xml" />
        </srv:Service>

        ...
  2. Tomcatを再起動して、設定を反映します。

    $ sudo service tomcat6 restart

b) 学認申請システムが生成したattribute-filterをローカルにダウンロードした上で読み込む方法

  1. 学認申請システムから自身のIdP向けのattribute-filter.xmlをダウンロードします。wgetコマンドの引数には https://office.gakunin.nii.ac.jp/ProdFed/export/attribute_filter/申請ベースID を指定します。例として、学認IdP(申請ベースID PI0025JP)のattributer-filter.xmlをダウンロードするときのコマンドを以下に示します。
    $ wget https://office.gakunin.nii.ac.jp/ProdFed/export/attribute_filter/PI0025JP
  2. ダウンロードしたattribute-filter.xmlを任意のディレクトリに移動します。例として、IdPのconfディレクトリに移動し、ファイル名を attribute-filter-PI0025JP.xml に変更しています。
    $ sudo mv PI0025JP /opt/shibboleth-idp/conf/attribute-filter-PI0025JP.xml
  3. service.xml にダウンロードしたattribute-filter.xmlを読み込む設定を追加します。configurationResourcePollingFrequency には再読み込みする間隔、 file にはダウンロードしたファイルのパスを指定してください。例として、学認IdP(申請ベースID PI0025JP)のattributer-filter.xmlを60分おきに読み込むための設定を以下に示します。

     
  4. Tomcatを再起動して、設定を反映します。

    $ sudo service tomcat6 restart

 

 

 

いずれの場合も、Tomcatを非root権限で動かしている場合は、confディレクトリに新規ファイルを書き込めない可能性があります。その場合は file に指定するファイルをあらかじめ作成し、ownerを変更するなどの事前準備が必要となります。
例(ユーザtomcatで動かしている場合):

$ ls -ld /opt/shibboleth-idp/conf
drwxr-xr-x 2 root root 4096 10月  8 17:50 /opt/shibboleth-idp/conf

$ sudo touch /opt/shibboleth-idp/conf/attribute-filter-fromoffice-backing.xml
$ sudo chown tomcat:tomcat /opt/shibboleth-idp/conf/attribute-filter-fromoffice-backing.xml

また、いずれの場合も、以下の手順により動作確認が完了したら、既存の attribute-filter.xml に設定されている重複した学認参加SPに対するフィルタ設定を削除しておくほうが混乱がないでしょう。

2. 属性送信するSPを追加・変更する

  1. IdP運用担当者の方が学認申請システムにログインし、承認済みIdPの詳細画面を表示してください。

    ページ最下部に「利用可能なSPを選択する」リンクがありますのでクリックしてください。
    .
  2. SP選択画面が表示されます。
    まず、「特に指定しない(全てのSPで表示されます)」にチェックが入っていないことを確認してください。

    ページ先頭にある説明書きと注意書きは、別の機能についてのものですので、無視してください。

    このページでチェックを入れたSPに属性が送信されるようになりますので、慎重に行ってください。

    .

  3. 最後にページ最下部の「登録」ボタンをクリックしてください。

    .
  4. 上述の直接読み込むIdP設定の通りに行っていれば、最大でも1時間後には選択したSPに属性を送信するようになります。

以上

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