CentOS等、yumコマンドによりインストールした環境では以下のコマンドで簡単に最新版にアップデートできます。
$ sudo yum update |
もしくは、Shibboleth SP関連のパッケージのみをアップデートする場合は、代わりに以下のコマンドを実行してください。
$ sudo yum update shibboleth libsaml9 libxmltooling7 libxml-security-c17 liblog4shib1 opensaml-schemas xmltooling-schemas libxerces-c-3_1 libcurl-openssl xerces-c (OSによっては libcurl-openssl パッケージや libxerces-c-3_1 パッケージが存在しない場合がありますが、無視されますので問題ありません) |
アップデート後、httpdおよびshibdが再起動されていることを確認し、再起動されていなければ手動で再起動してください。
$ sudo /sbin/service shibd restart $ sudo /sbin/service httpd restart |
CentOS 7の場合コマンドが異なります。自動再起動されていない場合は以下のコマンドを用いてください。
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※ 2.5.1から2.5.2へのアップデートはhttpdおよびshibdを自動的に再起動する模様。2.4.3から2.5.2へのアップデートでは再起動されない模様。
*はセキュリティフィックス
2.5.4(*) [upki-fed:00923] Shibboleth SP の脆弱性について (2015/3/19) (CVE-2015-0252)
2.5.4からmod_shibのログのデフォルト出力先が /var/log/httpd/{native.log,native_warn.log} から /var/log/shibboleth-www/{native.log,native_warn.log} に変更になっています。 |
(情報整理中)
2.5.2(*) Shibboleth SP heap overflow processing InclusiveNamespace PrefixList (CVE-2013-2156)
2.5.2において/etc/httpd/conf.d/shib.confに以下の追加が行なわれておりますが、shib.confを修正している場合は反映されません。必要に応じてshib.confを修正してください。
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RPMパッケージのミラーリングがおかしい場合はこちらをご参照ください。
2016-11-30 [upki-fed:01103] 【続報】Shibboleth SPパッケージ配布リポジトリの不具合について
2.5.0以降の機能ですが、デフォルトでは有効になっていない、オープンリダイレクタとならないための設定があります。特に事情がなければ以下の指示に従って設定を有効にしてください。
⇒オープンリダイレクタとなりうる問題の対処
Shibbolethプロダクトに関する上記以外のセキュリティフィックスおよび脆弱性情報は以下のページにてご覧いただけます。
⇒ Shibboleth Wiki: SecurityAdvisories
以前情報交換メーリングリストでご案内いたしましたように、rpmパッケージで導入されている場合は、shibd という非rootユーザが新たに作られその権限で起動するようになるため、昔の学認の技術ガイドに沿って設定している場合に2点問題が生じます。技術ガイドは2011年11月に修正済みです。それ以前にSPを構築された方は以下の設定を確認してください。
まず、server.key のパーミッションの問題です。rootにしか読み取り権限を与えていない場合、2.5をインストールした時点で自動再起動がかかるため、shibdがエラーで停止してしまいます。
回避方法はいくつかありますが、下記のように sp-key.pem をシンボリックリンクにしておくと、2.5インストール時に自動的に server.key のownerが修正されます。
$ sudo mv -i /etc/shibboleth/sp-key.pem{,.dist} && sudo ln -s cert/server.key /etc/shibboleth/sp-key.pem |
この回避策は当該秘密鍵がSPのみで使用されている場合で、slapdなど他のプロセスからも参照されている場合は注意が必要です。 |
2点目の問題は、ダウンロードしたメタデータのバックアップファイルを置くディレクトリのパーミッションです。/etc/shibboleth/metadata/ にバックアップを置くように設定されている場合、このディレクトリはshibdユーザの権限ではファイルが置けません。
回避方法は、shibboleth2.xmlで
backingFilePath="/etc/shibboleth/metadata/federation-metadata.xml"
のように絶対パスで指定している部分を
backingFilePath="federation-metadata.xml"
のように相対パスに変更します。このように変更しておけば、適切にownerが設定されるディレクトリ /var/cache/shibboleth/ を使うようになります。
これを無視してアップデートすると以下のようなエラーがログに記録されるようになります。(リモートのメタデータにアクセスできている限りにおいてSP停止などの実害はありません)
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事前準備で sp-key.pem をシンボリックリンクにしていた場合、それを元に戻してowner/グループを2.5対応に変更します。
$ sudo chown shibd:shibd /etc/shibboleth/sp-key.pem.dist && sudo rm /etc/shibboleth/sp-key.pem && sudo mv -i /etc/shibboleth/sp-key.pem{.dist,} |
また、メタデータのバックアップファイルの移動に伴い、/etc/shibboleth/metadata/federation-metadata.xml* は使われなくなっておりますので、紛らわしくないように削除しておきましょう。
sudo rm /etc/shibboleth/metadata/federation-metadata.xml*
これにより /etc/shibboleth/metadata/ に1つもファイルがなくなったら、ディレクトリ自体を削除してしまってかまいません。
sudo rmdir /etc/shibboleth/metadata/
もし、事前準備後shibdを再起動していたら、/var/run/shibboleth/以下にバックアップファイルが作成されています。しかしアップデート後は/var/cache/shibboleth/以下が使われているはずです。こちらも紛らわしくないように削除しておきましょう。同様に、/var/run/shibboleth/側に *.json
というファイルがある場合も削除してかまいません。
sudo rm /var/run/shibboleth/federation-metadata.xml*
sudo rm /var/run/shibboleth/*.json
libsaml, libxmltooling, libxml-security-cが合わせてバージョンアップしパッケージ名が変更になっています。古いバージョンは削除されないようなので、他で使っていなければ削除してしまいましょう。
sudo yum erase libsaml7 libxmltooling5 libxml-security-c16
静的ファイルの1つ、Shibbolethロゴが削除された影響の1つです。
以前からのshibboleth2.xmlを使っている場合は以下の行を含んでいるはずですが、当該ファイルが削除されていますので、shibboleth2.xmlのこの行も削除してください。
logoLocation="/shibboleth-sp/logo.jpg"
また、以前からのshibboleth2.xml
をそのまま使っている場合は2.5.0以降では以下の警告が表示されるようになります。
2012-10-13 18:54:49 WARN Shibboleth.AttributeExtractor.XML : attribute mappings are reloadable; be sure to restart web server when adding new attribute IDs |
attribute-map.xml
の読み込み部分にreloadChanges="false"
を付けるとよいです。こうすることでattribute-map.xml
の修正時に反映するには再起動が必要になりますが、元々そうすべきでした(そのほうが安全です)。
</MetadataProvider> <!-- Map to extract attributes from SAML assertions. --> - <AttributeExtractor type="XML" validate="true" path="attribute-map.xml"/> + <AttributeExtractor type="XML" validate="true" reloadChanges="false" path="attribute-map.xml"/> <!-- Use a SAML query if no attributes are supplied during SSO. --> <!-- |
詳細: Default Reloading of Attribute Mappings Disabled - NativeSPConfigurationChanges - Shibboleth Wiki
静的ファイルの1つ、Shibbolethロゴが削除された影響のもう1つです。
/etc/httpd/conf.d/shib.conf を修正して使っていた方は、shib.conf.rpmnew というファイルが新たに作成されていると思います。差分を確認し(下記の行は削除して問題ありません)必要があれば修正の上、shib.confを置き換えてください。
--- /etc/httpd/conf.d/shib.conf 2013-05-21 19:33:44.696374317 +0900 +++ /etc/httpd/conf.d/shib.conf.rpmnew 2013-01-10 04:30:48.000000000 +0900 @@ -20,7 +20,6 @@ Allow from all </Location> Alias /shibboleth-sp/main.css /usr/share/shibboleth/main.css - Alias /shibboleth-sp/logo.jpg /usr/share/shibboleth/logo.jpg </IfModule> # |
PKCS#1.5使えなくなった - /etc/shibboleth/security-policy.xml
https://wiki.shibboleth.net/confluence/display/SHIB2/NativeSPConfigurationChanges
ログには以下が記録される。
2012-10-13 18:54:49 WARN Shibboleth.PropertySet : deprecation - remapping property (relayStateLimit) to (redirectLimit) |
SPアップデート手順(*はセキュリティフィックス)