実習セミナー内に準備されたLinuxサーバに、Shibbolethをインストールする手順となっています。
以下は本技術ガイドで構築する前提となる環境です。
また、実習環境ではSELinuxは無効化されているものとして手順を記載しています。下記コマンドでSELinux設定が確認できます。
$ /usr/sbin/getenforce |
Shibboleth用のrepositoryファイルをダウンロードします。
# wget |
yumにrepositoryファイルを追加します。
# cp |
yum コマンドの実行前に、まず「PGP鍵のインポート」を行います。
素の状態でyumコマンドにてインストールを実行すると、
Importing GPG key 0x7D0A1B3D "security:shibboleth OBS Project <security:shibboleth@build.opensuse.org>" from http://download.opensuse.org/repositories/security:/shibboleth/CentOS_7/repodata/repomd.xml.key Is this ok [y/N]: |
と聞かれますが、PGP鍵を確認せずにインストールすることは大変危険です。
このPGP鍵を確認するためにあらかじめ以下の手順を実行してください。
Shibboleth関連のPGP鍵は以下のURLにあります。
https://shibboleth.net/downloads/PGP_KEYS
リンク先のテキストには
-----BEGIN PGP PUBLIC KEY BLOCK----- (中略) -----END PGP PUBLIC KEY BLOCK----- |
となっているところがいくつかありますが、そのうち"OBS security:shibboleth RPM repository key"の文字列のすぐ下にあるもの(2018年1月時点で8カ所中一番最後)を(-----
から始まる行も含めて)コピーして、
以下のコマンド等で新たに作成したKEYSというファイルにペーストしてください。
※vi以外のテキストエディタを使う場合、最終行に改行が入らないエディタがありrpmコマンドで失敗する場合が
ありますので、念のため最終行に改行を入れてください。
vi KEYS |
次に
gpg --with-fingerprint KEYS |
を実行し、以下のフィンガープリント(指紋)と一致することを確認してください。
pub 1024D/7D0A1B3D 2008-06-30 security:shibboleth OBS Project <security:shibboleth@build.opensuse.org> |
下記コマンドで、このPGP鍵をインポートすれば完了です。
# rpm --import KEYS |
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念の為下記コマンドでこのPGP鍵を用いて署名検証が行われることをチェックしてください。
# grep gpgcheck /etc/yum.repos.d/shibboleth.repo
gpgcheck=1 ← =1であれば署名検証が行われる |
ここまで終了したら、shibbolethをインストールします。
yumコマンドを使用する為、依存性のあるunixODBCなども同時にインストールされます。
# yum install shibboleth |
/etc/httpd/conf.d/ssl.confにて、ServerNameを設定します。
ServerName ex-sp-test??.gakunin.nii.ac.jp:443 ← ホスト名を設定(??には、割り振られた番号を設定) |
加えて、SSL 3.0プロトコルに対する攻撃が発見されておりますので、当該プロトコルを無効化することをお勧めします。⇒SSLバージョン3の脆弱性について (CVE-2014-3566)
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以下のコマンドでshibdを起動します。
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サービス | 起動コマンド | 停止コマンド | 再起動コマンド |
---|---|---|---|
httpd | systemctl start httpd | systemctl stop httpd | systemctl restart httpd |
shibd | systemctl start shibd | systemctl stop shibd | systemctl restart shibd |
※shibdと同様、httpdもSPの設定ファイル(shibboleth2.xml等)を読み込みますので、設定ファイルを変更した際はhttpdの再起動もしくは再読み込み(reload)もあわせて行うようにしてください。httpdに含まれるShibbolethモジュール(mod_shib)が当該ファイルを読み込みます。
インストールが完了したら,サイト情報等の設定を行って下さい.