2020年にリリースされる予定のShibboleth IdP v4に関する情報です。

現在v4.0.0です。
https://wiki.shibboleth.net/confluence/display/NEWS/2020/03/11/Shibboleth+Identity+Provider+V4.0.0+Released
4.0.0が3/11にリリースされました。

なお、バージョン3のEoLは2020年末と公表されました。
http://shibboleth.net/pipermail/announce/2020-March/000213.html

uApproveJPやTiqrShib等のNIIが提供しているIdPプラグインは現在バージョン4対応の準備中です。

Javaのバージョン

Javaコンテナ

設定ファイルの移行について

アップデートの手順

shibboleth-identity-provider-4.x.x.tar.gzパッケージを展開したディレクトリで、以下のコマンドで設定ファイルの変更点を確認し、適宜反映した上で、アップデートを実行します。

※手順はTomcatを適用したShibboleth IdPv3.xからのアップデートを想定しています。

/opt/shibboleth-idp/以下に存在しないファイル/ディレクトリはアップデート時に自動的に作成されますが、インストール後修正したファイルのほか、修正していないファイルも一切上書きはされませんので、新バージョンの内容を適宜反映してください。各自で修正していないファイルはdist/以下のファイルで上書きする、各自で修正したファイルは新バージョンでの変更点をマージする形になります。

反映しない場合、旧来の機能は変わらず動作することが保証されますが、新バージョン以降の新機能が(デフォルトで有効な場合と有効化した場合いずれも)正しく動作することが保証されません。このため、将来的な新機能利用も見据えて、アップデート後でもかまいませんのでなるべく早く反映するようにしてください。

uApproveJPをインストールしている場合はsystem/以下の修正が元に戻ってしまうので、アップデート前に展開したディレクトリの当該ファイルを修正した上でアップデートを行うのがお勧めです。system/以下の修正箇所をパッチ形式にしたものを置いておきますので、展開したディレクトリにて適用してください。
uapprovejp3-system.patch

$ patch -p0 < .../uapprovejp3-system.patch

# diff -rb -x LICENSE.txt -x bin -x credentials -x doc -x idp_ant\\.log -x logs -x metadata -x system /opt/shibboleth-idp/dist/ .
(配布物として旧バージョンからの変更点の確認)
# bin/install.sh -Didp.conf.filemode=640 -Didp.conf.credentials.filemode=640

Source (Distribution) Directory (press <enter> to accept default: [/root/shibboleth-identity-provider-3.3.0]
[Enter] ←入力なし
Installation Directory: [/opt/shibboleth-idp]
[Enter] 
←入力なし
Rebuilding /opt/shibboleth-idp/war/idp.war ...

...done

BUILD SUCCESSFUL
Total time: 5 seconds


アップデート後、以下のコマンドでバージョンが更新されていることを確認してください。

$ /opt/shibboleth-idp/bin/status.sh | grep idp_version
idp_version: 4.0.0

アップデート直後は古いバージョンを示すことがあるので、その場合はしばらくしてから再度確認してください。