1. はじめに

本メニューでは、IdPをカスタマイズします。
IdP Ver3が正常に起動している環境に対して、Ver4にアップグレードします。
ベースがIdP v3.2となっているところを、一度IdP v3.4にアップグレードしてからIdP v4にアップグレードします。 



2. 実習セミナーでは

以下は、本環境での関連情報となります。
詳細な手順については、「3.手順」を参照ください。
また、以下にはIdP v4の動作に必要なJava11とTomcat9のインストール手順を記載しています。

・IdPのパッケージ

/root/PKG 配下に用意しています。

shibboleth-identity-provider-3.4.7.tar.gz
shibboleth-identity-provider-4.0.1.tar.gz

・ShibbolethIdP インストール

パッケージは、以下のように/root/PKG配下に配置しています。

# cd /root/PKG

IdP v3.4へのアップグレード
# tar xzvf shibboleth-identity-provider-3.4.?.tar.gz
# cd shibboleth-identity-provider-3.4.?

IdP v4.0へのアップグレード

# tar xzvf shibboleth-identity-provider-4.0.?.tar.gz
# cd shibboleth-identity-provider-4.0.?

# ./bin/install.sh -Didp.conf.filemode=640 -Didp.conf.credentials.filemode=640


以降は、IdP4へのアップグレード時の手順となります。
インストール自体は、基礎編に記載されている手順に沿って行います。
 → IdP v4インストール(基礎編)

ここには、TomcatからJettyに切り替えるための事前に行っておく手順を記載します。

・Tomcat 7のアンインストール

# yum remove tomcat

・jakarta-taglibs-standardのアンインストール

# yum remove jakarta-taglibs-standard
# rm -f /opt/shibboleth-idp/edit-webapp/WEB-INF/lib/jakarta-taglibs-*

・JDK 8のアンインストール

# yum remove java-1.8.0-openjdk


・httpdの再起動とTomcatの起動を行います。(すでにJettyが起動している場合はstopしてから行ってください)

# systemctl restart httpd # systemctl start jetty



3. 手順書

まず、下記「IdP v3アップデートに関する情報」の「2.アップデート手順」にてIdP v3.4で動作できるところまで進めます。

その後、下記「IdP v4アップデートに関する情報」の「設定ファイルの移行について」の手順を参照し、DEPRECATEDのwarningが
出ないような状態になるよう修正を行います。認証時に出力される場合もあるため、3.4.7で起動したら認証の動作確認まで行いログを確認してください。

設定ファイルの修正が終わったら、念のため再度3.4.7で起動し認証の動作確認を行った後、DEPRECATEDのwarningが出ていないことを確認してください。

そこまで行えたら、いよいよv4へのアップグレードです。
上記Java11、Tomcat9を用意したのち、IdP v4の「アップデートの手順」に進んでください。

参考: IdPv3アップデートに関する情報IdPv4アップデートに関する情報



4. 動作確認

① 各自が使用するSPの接続確認用ページにアクセスします。

例)1番を割り振られた場合
https://ex-sp-test01.gakunin.nii.ac.jp/

② ログインボタンをクリックします。

③ DSの所属機関の選択画面が表示されるので、各自が使用するIdPを選択します。

④ Ver4にアップグレードした各自が使用するIdPのログイン画面が表示されることを確認します。 (v4では同意画面の属性名に日本語が表示される部分が異なります)

⑤ Username/Passwordを入力して認証を行います。

⑥ 正しく属性受信の確認ページが表示される事を確認してください。