1.概要

「eduroam JP認証連携IDサービス」は、学認のアカウントを利用して、eduroamに接続するためのIDを発行するサービスです。これまでご利用頂いておりました「eduroam 仮名アカウント発行システム」は、2017年度より機能を拡張した新システムに移行いたしました。移行に伴い、ホスト名等が変更となります。利用をご希望の場合は、各機関の管理者の方から、eduroam JP申請システムで「eduroam JP認証連携IDサービス」の利用申請を行うとともに、各機関のIdPでの連携の設定をお願い致します。(「eduroam JP認証連携IDサービス」の利用申請は、eduroam加入申請手続きの一部となっています。)

2.認証連携IDサービスの機能

認証連携IDサービスでは以下の機能を提供します。

クライアント証明書はeduroam専用のプライベート証明書です。

3.マニュアル・利用規約

マニュアルおよび利用規約は以下を参照してください。

4.旧サービスからの変更点

変更点・新機能としては以下のものがあります。

4.1 レルムの変更

旧システムでeduroam接続用に発行されていたIDは次の形式でした:


新システムでは次の形式となります:

DDDは機関ごとに異なる文字列が指定されます。原則として、各機関が保有する ドメイン名から.ac.jpあるいは.jpを除いたものとします(最大32文字)。

FFFFFFF、SSSSSSS、VVVVVVV、GGGGGGGは、これまで通り、発行毎に毎回異なる文字列が割り当てられ、発行した利用者に関連する文字列は含まれません。

4.2 クライアント証明書による認証

eduroam 接続用のクライアント証明書を発行します。端末に証明書をダウンロー ドしてインストールすることで、パスワードを利用せずに証明書認証により接続 できるようになります。発行される証明書は、eduroam 専用のプライベート証明書であり、他の目的には利用できません。

4.3 ビジター用アカウント発行機能

旧システムでは自分自身が利用するIDのみが発行可能でしたが、新システムでは ビジター(訪問者)向けのIDを発行する機能を提供します。最長1週間有効なIDと最長1か月有効なIDの2種類があり、それぞれ利用者ごとの発行可能なID数の上限は機関ごとに指定可能です。(機関からの利用申請時に備考欄の記載にてご指定ください。利用者ごとに発行可能な最大数は、機関ごとにそれぞれ100・10を上限として指定できます。有効なID数が指定した上限に達していると、それ以上のIDの発行はできません。ただし、最長1週間有効なIDの数が上限に達した場合にさらに上限を超えて発行しようとした場合は、最長1か月有効なIDの数が消費されます。0 を指定することで発行を認めないこともできます。)

ビジター用アカウントには、利用範囲制限が適用され、原則として当該アカウントを発行した機関が提供するアクセスポイントでのみ利用が可能です。

ビジター用アカウントの発行の際には、必要な数のIDをまとめて発行し、ID配付と署名 用のPDF(同意書)を出力することもできます。

また、CSVで出力して他のシステ ムで処理することもできます。 発行したビジター用アカウントに対して、誰に配布したかを記録したりするためのメモをつけておくことができます(発行後に修正することも可能)。

なお、より多くのIDを特定の利用者が一時的に発行するための方法も利用可能です(所属機関の管理者にお問い合わせください)。

4.4 教職員/学生ごとの機能制限(利用者本人用IDの発行)

4.5 学生向け年度更新確認機能

機関管理者からの操作により、新年度に年度更新確認期間が設定できます。学生は確認期間中に一度ログインして継続の意思を示す必要があります。期間終了後、継続の意思が示されなかった利用者が発行したIDについて、一斉失効を行うことができます。本機能を利用せずに発行されたIDをそのまま利用させることも可能です。

4.6 機関管理者向け機能

機関管理者としてログインすることにより、以下の機能が利用できます。

また、「発行済みIDの一覧の確認と個別失効」のみが可能なサブ機関管理者権限が利用可能です(2018年4月4日より)

4.7 旧システムのサービス終了

2017年9月末をもって旧システムによるアカウント発行停止、2018年3月末をもって旧システムによる認証サービスを終了しました。それ以降は、旧システムによって発行された XXXXXXX@upki.eduroam.jp のアカウントは使用できません。


5.その他の注意事項

有効期限の切れたIDが設定されたままの端末が多数見受けられます。認証を何度 も行い失敗を繰り返しているため、認証サーバへの負担となっています。古いID が設定されたままの端末が残っていないか、定期的なご確認をお願いいたします。