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本ページは、本番移行資料 > 確認チェックリストの項番7および項番14に関する補足資料です。

●前提

JAIRO Cloud(「学術機関リポジトリデータベース(IRDB)へのデータ提供」申請済み)のアイテムは、IRDBでハーベストされ、(連携条件を満たした場合は)各種のデータベースにもデータが提供されていきます。
https://support.irdb.nii.ac.jp/ja

通常、IRDBによるハーベストは週次で行われ、前回(前週)のハーベスト後の1週間で更新されたアイテムがハーベスト対象になります。(アイテムの更新日時(datestamp)を使ってハーベスト対象を判定しています。)

ハーベスト時にはメタデータのチェックが行われ、ハーベスト結果やエラーメッセージが各機関にメール(「ハーベスト処理結果の通知メールです。」)で送信されます。
https://support.irdb.nii.ac.jp/ja/harvest/jpcoar/mapping

●移行後の注意

JAIRO Cloud(WEKO3)移行直後のIRDBハーベスト再開時のハーベストでは、

  • 全てのアイテムがハーベスト対象になり、
  • 移行直後は移行したメタデータに情報が不足していることが想定され、

そのままIRDBハーベストをすると大量のエラーやワーニングが発生する可能性があります。

エラーやワーニングが発生したことによって、登録済みのJaLC DOIが取り下げられたり、国立国会図書館(NDL)に提出済みの博士論文が取り下げられたりすることはありませんので、エラーメッセージをもとにメタデータの修正を(少しずつ)お願いします。

ただ、確認期間中にメタデータの修正が完了しなかったなどの理由で、そのままハーベスト出力したくない場合などは、機関の判断で必要に応じて、確認期間中にハーベスト出力をオフに設定(設定方法:本番移行資料 > 確認チェックリスト > 項番14)してください。

●影響

設定変更のご参考のため、ハーベスト出力をオフに設定した場合や、エラー等が発生した場合の影響についてまとめます。

場合 \ 影響IRDBNDL博士論文JaLC DOICiNii ResearchCiNii Dissertations
ハーベスト出力オフ(※1)更新されない更新されない更新されない更新されない更新されない
IRDBレコードエラー更新されない更新されない更新されない更新されない更新されない
IRDB項目エラー更新される(項目エラーの項目を除く)
  • 連携条件を満たした場合は、更新される
  • 連携条件を満たしていない場合は、更新されない(提出済みの博論の撤回もされない)
  • 連携条件を満たした場合は、更新される
  • 連携条件を満たしていない場合は、更新されない(DOIの取り下げ(無効化)もされない)
  • 連携条件を満たした場合は、更新される
  • 連携条件を満たしていない場合は、更新されない(削除もされない)
  • 連携条件を満たした場合は、更新される
  • 連携条件を満たしていない場合は、更新されない(削除もされない)
IRDBワーニング更新される(ワーニングの項目を含めて)
  • 連携条件を満たした場合は、更新される
  • 連携条件を満たしていない場合は、更新されない(提出済みの博論の撤回もされない)
  • 連携条件を満たした場合は、更新される
  • 連携条件を満たしていない場合は、更新されない(DOIの取り下げ(無効化)もされない)
  • 連携条件を満たした場合は、更新される
  • 連携条件を満たしていない場合は、更新されない(削除もされない)
  • 連携条件を満たした場合は、更新される
  • 連携条件を満たしていない場合は、更新されない(削除もされない)

※1 ハーベスト時のOAI-PMH出力では <error code="noRecordsMatch"> が出力される。

●ハーベスト設定をオフ→オンにする場合

一時的にハーベスト出力をオフにし、その後ハーベスト出力をオンに戻した場合、オンに戻した以降のIRDBハーベストで(エラーが発生せず、連携条件を満たす場合は)IRDBや連携先データベースのデータが更新されていきます。

ただし、オフにしている間も、ハーベストが正常に行われると(※2)、ハーベストの対象期間(※3)が1週間ずつズレています(以下の例を参照)。そのため、オンに戻しただけではアイテムが想定どおりにハーベストされない場合があります
※2 IRDB>ログイン>ユーザ情報 - 「前回ハーベストステータス」参照
※3 IRDB>ログイン>ユーザ情報 - 「次回ハーベスト起算日時」参照
https://support.irdb.nii.ac.jp/ja/harvest/usercontents

例)移行Bグループ(ハーベスト曜日=月の場合)

  • 8/1:JAIRO Cloud(WEKO3)確認期間中に設定をオフにする
  • 8/21:IRDBハーベスト(再開後初回)が行われる(対象期間:全期間) →IRDBのデータは更新されない
  • 8/28:IRDBハーベストが行われる(対象期間:8/21〜8/28) →IRDBのデータは更新されない
  • 9/4:IRDBハーベストが行われる(対象期間:8/28〜9/4) →IRDBのデータは更新されない
  • 9/6:設定をオンにする
  • 9/11:IRDBハーベストが行われる(対象期間:9/4〜9/11) →最終更新日が〜9/3のアイテムはハーベストされない

その場合は、アイテムがハーベストの対象に含まれるよう、以下の方法(一例)でアイテムの更新日時(datestamp)を更新してください。

更新日時(datestamp)の更新方法

  • アイテムの更新(個別編集、一括編集)
  • アイテムの所属インデックスの空更新
    参考)本番移行資料 > 確認チェックリスト > 項番14

ハーベスト出力をオフにしている間に新規登録や編集したアイテム、またはそれらのアイテムの所属インデックスの情報(ID、URL等)を手元にメモしておくと、設定をオンに戻した際にどのアイテムの更新日時(datestamp)を更新すべきかがわかりやすくなります。

●ハーベストで「500 INTERNAL SERVER ERROR」が出た場合

IRDBによるハーベスト後に送信される「ハーベスト処理結果の通知メールです。」というメールで、以下のようなエラーが発生していた場合は、IRDBサポートではなく、メーリングリスト(JPCOAR JAIRO Cloud Community ML)へお問い合わせください。

Server error: GET https://xxx.repo.nii.ac.jp/oai?verb=ListRecords&metadataPrefix=jpcoar_1.0&from=...
resulted in a 500 INTERNAL SERVER ERROR response:

●関連情報

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