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openldapの設定

OpenLDAPは、バージョンによって設定の方法が変わっています。バージョン2.2まではslapd.confに設定内容を定義していましたが、バージョン2.3以降で非推奨となりディレクトリサービス上に設定を格納するようになりました。
下記は、slapd.confで設定する方法(2.2まで)と、ディレクトリサービス上に設定する方法(2.3以降)を記載しています。
※CentOS5標準のOpenLDAPは2.2までとなっています。
※CentOS6標準のOpenLDAPは2.3以降となり、ディレクトリサービス上で設定が行えるようになっています。

0. OpenLDAPパッケージの確認

/etc/openldap/schemaディレクトリが存在しない場合は、以下のようにしてOpenLDAPパッケージをインストールしてください。

 

# yum install openldap-clients openldap-servers

 

インストール後、自動起動の設定を行います。

 

# chkconfig --level 345 slapd on
# chkconfig --level 345 ldap on

 

1. 追加のスキーマファイル

以下のURLには、edupersonスキーマの内容が記載されています。
/etc/openldap/schema 配下に「eduperson.schema」を作成し、スキーマの内容をコピーしてください。
※edupersonスキーマの追加は必須ではありません。
(既に統合認証基盤が構築されており、必要な属性値が存在する場合など)

https://spaces.internet2.edu/display/macedir/OpenLDAP+eduPerson

2. ldapのデフォルト設定

ディレクトリサービス上に設定する方法は、slapd.confから変換する方法もありますが、ここではディレクトリ
サービスのインタフェースを介した手順を説明します。

・ldapの起動
  事前に起動させておく必要があります。

# service slapd start

 ・データベースの設定
  初期登録されている既存のドメイン情報を変更して、使用します。
  以下のような内容で、ドメイン情報変更用のldifファイルを作成します。

dn: olcDatabase={1}monitor,cn=config
changetype: modify
replace: olcAccess
olcAccess: {0}to *  by dn.base="gidNumber=0+uidNumber=0,cn=peercred,cn=external,cn=auth" read  by dn.base="cn=olmgr,o= test_o,dc=ac,c=JP" read  by * none

dn: olcDatabase={2}bdb,cn=config
changetype: modify
replace: olcSuffix
olcSuffix: o=test_o,dc=ac,c=JP		←suffix
-
replace: olcRootDN
olcRootDN: cn=olmgr,o=test_o,dc=ac,c=JP	←rootdn
-
add: olcRootPW
olcRootPW: {CRYPT}olagW85bjtaKc		←rootパスワード(暗号化したもの)

  ここで設定したolcRootPWは、LDAPのデータベースに対する管理者パスワードです。
  また、このパスワードは IdPの設定ファイルにも記述します。(後述)

 ※暗号化の例:

「csildap」というパスワードを暗号化
# slappasswd -h {crypt} -s csildap
{CRYPT}olagW85bjtaKc    ←これをドメイン情報変更用ldifのolcRootPWに記載

 以下のコマンドを実行して、ドメイン情報を変更します。

# ldapmodify -Y EXTERNAL -H ldapi:// -f ドメイン情報変更用のldifファイルパス

 ・eduPersonスキーマの登録
  スキーマの登録においてもディレクトリサービスのインタフェースを介した手順となります。
  ldifファイルより行うため、eduPersonスキーマを使ってldifファイルを作成します。
  以下のような内容で、ldifファイル作成に必要な設定ファイルを作成します。

include /etc/openldap/schema/eduperson.schema

  以下のコマンドを実行して、eduPersonスキーマのldifファイルを作成します。

# slapcat -f 作成した設定ファイルのパス -F /tmp -n0 -s "cn={0}eduperson,cn=schema,cn=config" > /etc/openldap/schema/eduperson.ldif

   作成したldifファイルから余分な情報を削除します。
  以下の手順に従って、/etc/openldap/schema/eduperson.ldifを編集してください。

  ・ファイル先頭にある {0}eduperson を eduperson に修正
    以下は、修正後の内容です。
    dn: cn=eduperson,cn=schema,cn=config
    objectClass: olcSchemaConfig
    cn: eduperson
  
  ・ファイルの後方にある「structuralObjectClass: olcSchemaConfig」以降を全て削除
    以下は、削除対象の項目です。
    structuralObjectClass: olcSchemaConfig
    entryUUID: 		・・・ (省略)
    creatorsName: 	・・・ (省略)
    createTimestamp: 	・・・ (省略)
    entryCSN: 		・・・ (省略)
    modifiersName: 	・・・ (省略)
    modifyTimestamp: 	・・・ (省略)

   以下のコマンドを実行して、edupersonスキーマを登録します。

# ldapadd -Y EXTERNAL -H ldapi:// -f  /etc/openldap/schema/eduperson.ldif
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