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  • SPv3アップデートに関する情報

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バージョン共通

CentOS等、yumコマンドによりインストールした環境では以下のコマンドで簡単に最新版にアップデートできます。

$ sudo yum update

もしくは、Shibboleth SP関連のパッケージのみをアップデートする場合は、代わりに以下のコマンドを実行してください。

$ sudo yum update shibboleth libsaml8 libxmltooling6 libxml-security-c17 liblog4shib1 opensaml-schemas xmltooling-schemas libxerces-c-3_1 libcurl-openssl
(OSによっては libcurl-openssl パッケージが存在しない場合がありますが、無視されますので問題ありません)

アップデート後、httpdおよびshibdが再起動されていることを確認し、再起動されていなければ手動で再起動してください。

$ sudo /sbin/service shibd restart
$ sudo /sbin/service httpd restart

※ 2.5.2へのアップデートはhttpdおよびshibdを自動的に再起動する模様。

SP 2.4.x から SP 2.5.0 およびそれ以降へアップデートする場合の注意点

0. 事前準備

以前情報交換メーリングリストでご案内いたしましたように、rpmパッケージで導入されている場合は、shibd という非rootユーザが新たに作られその権限で起動するようになるため、昔の学認の技術ガイドに沿って設定している場合に2点問題が生じます。技術ガイドは2011年11月に修正済みです。それ以前にSPを構築された方は以下の設定を確認してください。

まず、server.key のパーミッションの問題です。rootにしか読み取り権限を与えていない場合、2.5をインストールした時点で自動再起動がかかるため、shibdがエラーで停止してしまいます。
回避方法はいくつかありますが、下記のように sp-key.pem をシンボリックリンクにしておくと、2.5インストール時に自動的に server.key のownerが修正されます。

$ sudo mv -i /etc/shibboleth/sp-key.pem{,.dist} && sudo ln -s cert/server.key /etc/shibboleth/sp-key.pem

この回避策は当該秘密鍵がSPのみで使用されている場合で、slapdなど他のプロセスからも参照されている場合は注意が必要です。
具体的に言うと、アップデート前の時点で秘密鍵ファイルのowner/グループがroot:rootでない場合が該当します。上述のようにシンボリックリンクを作成すると、2.5へのアップデートによってこれがshibd:shibdに強制変更されます。ACLを含めたパーミッションは変更されないようですので、setfacl等でACLを設定しておけば回避できます。

2点目の問題は、ダウンロードしたメタデータのバックアップファイルを置くディレクトリのパーミッションです。/etc/shibboleth/metadata/ にバックアップを置くように設定されている場合、このディレクトリはshibdユーザの権限ではファイルが置けません。

回避方法は、shibboleth2.xmlで

backingFilePath="/etc/shibboleth/metadata/federation-metadata.xml"

のように絶対パスで指定している部分を

backingFilePath="federation-metadata.xml"

のように相対パスに変更します。このように変更しておけば、適切にownerが設定されるディレクトリ /var/cache/shibboleth/ を使うようになります。

これを無視してアップデートすると以下のようなエラーがログに記録されるようになります。(リモートのメタデータにアクセスできている限りにおいてSP停止などの実害はありません)

2011-10-17 18:30:07 DEBUG OpenSAML.MetadataProvider.XML [GakuNinMetadata]: committing backup file to permanent location (/etc/shibboleth/metadata/federation-metadata.xml)
2011-10-17 18:30:07 CRIT OpenSAML.MetadataProvider.XML [GakuNinMetadata]: unable to rename metadata backup file

1. SPアップデート後

事前準備の後始末

事前準備で sp-key.pem をシンボリックリンクにしていた場合、それを元に戻してowner/グループを2.5対応に変更します。

$ sudo chown shibd:shibd /etc/shibboleth/sp-key.pem.dist && sudo rm /etc/shibboleth/sp-key.pem && sudo mv -i /etc/shibboleth/sp-key.pem{.dist,}

また、メタデータのバックアップファイルの移動に伴い、/etc/shibboleth/metadata/federation-metadata.xml* は使われなくなっておりますので、紛らわしくないように削除しておきましょう。

sudo rm /etc/shibboleth/metadata/federation-metadata.xml*

これにより /etc/shibboleth/metadata/ に1つもファイルがなくなったら、ディレクトリ自体を削除してしまってかまいません。

sudo rmdir /etc/shibboleth/metadata/

もし、事前準備後shibdを再起動していたら、/var/run/shibboleth/以下にバックアップファイルが作成されています。しかしアップデート後は/var/cache/shibboleth/以下が使われているはずです。こちらも紛らわしくないように削除しておきましょう。

sudo rm /var/run/shibboleth/federation-metadata.xml*

不要なパッケージの削除

libsaml, libxmltooling, libxml-security-cが合わせてバージョンアップしパッケージ名が変更になっています。古いバージョンは削除されないようなので、他で使っていなければ削除してしまいましょう。

sudo yum erase libsaml7 libxmltooling5 libxml-security-c16

shibboleth2.xml

静的ファイルの1つ、Shibbolethロゴが削除された影響の1つです。
以前からのshibboleth2.xmlを使っている場合は以下の行を含んでいるはずですが、当該ファイルが削除されていますので、shibboleth2.xmlのこの行も削除してください。

logoLocation="/shibboleth-sp/logo.jpg"

shib.conf

静的ファイルの1つ、Shibbolethロゴが削除された影響のもう1つです。
/etc/httpd/conf.d/shib.conf を修正して使っていた方は、shib.conf.rpmnew というファイルが新たに作成されていると思います。差分を確認し(下記の行は削除して問題ありません)必要があれば修正の上、shib.confを置き換えてください。

--- /etc/httpd/conf.d/shib.conf	2013-05-21 19:33:44.696374317 +0900
+++ /etc/httpd/conf.d/shib.conf.rpmnew	2013-01-10 04:30:48.000000000 +0900
@@ -20,7 +20,6 @@
     Allow from all
   </Location>
   Alias /shibboleth-sp/main.css /usr/share/shibboleth/main.css
-  Alias /shibboleth-sp/logo.jpg /usr/share/shibboleth/logo.jpg
 </IfModule>

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2. その他の情報(*はセキュリティフィックス)

以前の情報

SPアップデート手順(*はセキュリティフィックス)

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