事前作業(シンクライアント環境)
IdP、又はSPの構築にあたって、ベースとなるOS (Linux/CentOS)の起動と初期設定(ネットワークの設定など)を
以下の手順にて行ってください。
※使用するサーバは、「CentOS5 32bit」です。
※VMwareを使用していますが、必ずしも推奨している訳ではありません。
1. VMイメージよりOS起動
VMware Playerを起動させてください。 画面左のリストより実習用Shibboleth-IdP、又は実習用Shibboleth-SPを選択し、 画面右下にある「仮想マシンの再生」をクリックしてください。 ※初回起動時には、イメージをコピーしたか移動したかの確認メッセージが表示されます。 その際は、「コピーしました」を選択してください。 ※OSのインストールと、DNS登録、時刻同期の設定のみ完了している状態です。
2. ゲストOSの初期設定
・VMware Playerのコンソールで操作
VMware Playerの画面をクリックすると操作対象がVMwareのコンソールに移ります。 OSのサービスが全て起動し、ログインプロンプト(login:)が表示されたら、 rootユーザでログインします。 ※「Ctrl+Alt」キーで、操作対象をWindowsに戻す事ができます。
・初期設定シェルスクリプトの実行
実習セミナー環境での初期設定は、コンソール画面よりシェルスクリプトを実行して行います。 シェルスクリプトがネットワークの設定を行うとともに、実習セミナー内のDSサーバから 証明書、メタデータのテンプレート取得などを行います。 以下のコマンドラインを実行してください。 # /root/TOOL/initSetting.sh 割り振られた番号 例)1番を割り振られた場合(PC:cb0001) # /root/TOOL/initSetting.sh 1 初期設定スクリプトが取得したファイルは、「/root/GETFILE」に保存されます。 初期設定が完了すると、以降はTeraTermで操作していきます。 表示されるホスト名を接続先として、TeraTermで接続してください。 (コンソール画面は、閉じないで最小化しておいてください。) 注意:1日目終了時点では、ゲストOSのシャットダウンは、行わないでください。ゲストOSは、 必ず×をクリックして、そのままコンソール画面を閉じます。(サスペンドする設定になって います。メニューの「仮想マシン」→「パワー」→「サスペンド」を選択しても同じです。) このようにすると、構築した情報が保存されるので、2日目にその状態から再開することが できます。
Shibboleth構築作業について
1. IdP構築:接続確認までの流れ
1)Javaのインストール 2)Tomcatのインストール 変更ファイル: /etc/profile, httpd.conf, ssl.conf, server.xml 3)Shibboleth-IdPのインストール 変更ファイル: java.security 4)Shibboleth-IdPの設定 ・メタデータの自動ダウンロード設定 ・認証方法をID/パスワード認証に設定 ・認証時のLDAP接続設定 変更ファイル: relying-party.xml, handler.xml, login.config 5)SPへの送信属性に関する設定 ※実習セミナーでは、設定済みファイルに置き換え 変更ファイル: attribute-resolver.xml, attribute-filter.xml 6)ApacheおよびIdPへの証明書の設定 変更ファイル: ssl.conf, relying-party.xml 7)メタデータの作成と提出 8)講師用のSPを使った接続確認
2. SP構築:接続確認までの流れ
1)Shibboleth-SPのインストール 変更ファイル: ssl.conf 2)Shibboleth-SPの設定 ・EntityIDの設定 ・DSサーバの参照設定 ・メタデータの自動ダウンロード設定 変更ファイル: shibboleth2.xml 3)ApacheおよびSPへの証明書の設定 変更ファイル: ssl.conf, shibboleth2.xml 4)メタデータの作成と提出 5)IdPからの受信属性に関する設定 ※実習セミナーでは、設定済みファイルに置き換え 変更ファイル: attribute-map.xml, attribute-policy.xml 6)講師用のIdPを使った接続確認
実習セミナー環境での設定ホスト一覧
DSサーバ: training-ds.nii.ac.jp ※SPに設定するDSのURL →https://training-ds.nii.ac.jp/discovery/WAYF LDAPサーバ: training-ds.nii.ac.jp レポジトリサーバ(メタデータ自動ダウンロードで参照): training-ds.nii.ac.jp ※実習セミナー内公開メタデータのURL →http://training-ds.nii.ac.jp/fed/training-fed-metadata.xml メタデータ提出先: training-ds.nii.ac.jp ※このホストのtestユーザのホーム配下にある「METADATA」ディレクトリ配下にアップロードします。 接続確認用SP : training-sp.nii.ac.jp training-sp2.nii.ac.jp 接続確認用IdP: training-idp.nii.ac.jp 接続確認のURL: https://training-sp.nii.ac.jp/ ※SP構築時の接続確認は、"training-sp.nii.ac.jp"の部分が各自 構築したSPのホスト名となります。