主な機能追加
- ユーザがアクティビティロックを強制的に解除できる機能を追加しました。 →補足
主な機能変更
- メタデータ入力時の著者識別子URL、著者所属識別子URL等の修正を可能にしました。
- 移行機関とのデータ互換性を向上させました。→補足
- reindex対象としてitemtype idを指定できるようになりました。
- 作成者識別子・所属機関識別子の語彙を追加 →補足
- フィードバックメールの送信タイミングを「毎月1日9時(JST)の一斉送信」から「毎月1日9時(JST)より順次送信」に変更(場合によっては、フィードバックメールの送信が2日以降となる)
主な機能修正
- 一つ目のインデックスのコメントで同一階層のインデックスのコメントが上書きされる問題を修正しました。
- アイテムタイプマッピングに含まれるデータエラーによりアイテム詳細画面、アイテムタイプ編集画面が表示できなくなる問題を修正しました。
- 複数タブでワークフローを開くとロックする機能が動作していない問題を修正しました。
- 学位論文のバリデーションチェックでStartPageが含まれている問題を修正しました。
- Shibbolethリダイレクト時のエンコード範囲に問題があった点を修正しました。
- アイテムタイプ修正ツールの問題の修正および状態を過去に戻すツールを追加しました。 →補足
- renderとformの不整合を修正するデータ修正ツール(itemtype_fix_form_title.py)のバグを修正しました。
- アイテムタイトルのAllow Multipleにチェックが入っていない場合にアイテムインポートでエラーとなるバグを修正しました。
- サムネイル付きのアイテムインポートがエラーとなるバグを修正しました。
- 作成者識別子をhideにした場合にアイテム詳細画面がエラーで表示できなくなるバグを修正しました。
- 増加していたデータベースへのクエリ数を低減させました。
最新の課題リスト:
制限事項
本アップデート後に発生する制限事項及び利用を控えていただきたい機能についてご案内します。
1)所蔵機関>所蔵機関識別子の値
アップデート前に要素「所蔵機関」の子要素「所蔵機関識別子」の値をアイテムに登録していた場合、アイテム詳細画面及びアイテム編集画面での表示やエクスポートやOAI-PMHでの出力が実施できなくなります。
- 影響を受ける機能
- アイテム詳細画面
- アイテム個別登録・編集
- アイテムエクスポート
- OAI-PMHでのメタデータ出力
要素「所蔵機関」及び子要素「所蔵機関識別子」はJPCOARスキーマ2.0で追加された要素です。
値の入力は可能です。今後システム側での復旧を予定していますが、もしお急ぎの場合は値を再入力いただいても構いません。
2)アイテムエクスポート
アイテムエクスポートしたTSVファイルの一部「#ID」の先頭が「None.」と表示される場合があります。
- 影響を受ける機能
- アイテムエクスポート
Administration > アイテムタイプ管理 > メタデータにてエクスポートしたファイルのアイテムタイプを空更新し、改めてアイテムエクスポートすると解消します。
※一度アイテムタイプを空更新すれば当該アイテムタイプに紐づくアイテムは問題を回避できるため、よくアイテム登録に利用するアイテムタイプだけ事前に空更新をしておくことも有効です。
3)助成情報>助成機関識別子タイプ
アイテム詳細画面、アイテム登録・編集画面、及び、アイテムエクスポートにて、「助成情報」の属性「助成機関識別子タイプ」の項目名が「助成機関識別子タイプ」ではなく「識別子タイプ」と表示されます。
- 影響を受ける機能
- アイテム詳細画面
- アイテム個別登録・編集
- アイテムエクスポート
今後のアップデートで「助成機関識別子タイプ」に項目名を戻す想定ですが、メタデータを入力・閲覧する際はご注意ください。
補足
本アップデートの機能追加・機能変更・機能修正(本アップデートで変化すること)のうち、特に影響が大きいと思われるものの詳細を補足します。
1)アイテムタイプ
- 関連:課題リスト#377「修正:アイテムタイプ修正ツールの問題および状態を過去に戻すツールを追加」
1-1)属性のオプション
問題:v1.0.7アップデートにて、アイテムタイプの属性のオプションがクリアされる問題が発生
修正内容:v1.0.7アップデート前(9/9)に設定されていた属性のオプションを復旧する
アイテムタイプの属性のオプションとは?
...Administration > アイテムタイプ管理 > メタデータ「属性」下に表示される以下のオプション「Required」「Show List」「Specify Newline」「Hide」「Non Display on Detail」
...画面例(赤枠内が対象)
- 影響を受ける機能
- Administration > アイテムタイプ管理 > メタデータ
- アイテム個別登録・編集(「Required」にチェックを入れていた場合)
- インポート(「Required」にチェックを入れていた場合)
- アイテムリスト表示(「Show List」「Hide」にチェックを入れていた場合)
- アイテム詳細画面(「Hide」「Non Display on Detail」にチェックを入れていた場合)
- OAI-PMH出力(「Hide」にチェックを入れていた場合)
1-2)メタデータ属性「チェックボックス」「ラジオボタン」「リストボックス」の選択肢入力欄
問題:v1.0.7アップデートにて、アイテムタイプのメタデータ属性「チェックボックス」「ラジオボタン」「リストボックス」の選択肢入力欄がクリアされる問題が発生
修正内容:v1.0.7アップデート前(9/9)に設定されていた選択肢入力欄の値を復旧する
メタデータ属性「チェックボックス」「ラジオボタン」「リストボックス」の選択肢入力欄とは?
...Administration > アイテムタイプ管理 > メタデータ、メタデータ属性「チェックボックス」「ラジオボタン」「リストボックス」の属性(子)「値」
...画面例(赤枠内が対象)
- 影響を受ける機能
- Administration > アイテムタイプ管理 > メタデータ
- アイテム個別登録・編集
- インポート
2)アクティビティロックの強制解除
- 関連:課題リスト#373「追加:ユーザがアクティビティロックを強制的に解除できる機能を追加」
問題:アイテム個別登録・編集時に「他のアクティビティを既に開いています」のエラーがでてアイテム編集ができない(他アクティビティを見つけられなかった場合、解消方法がない)
修正内容:UIからアクティビティを強制的に解除できる機能を追加
- エラーが発生した際に「Force Unlock」という赤いボタンが表示される
- 「Force Unlock」ボタンをクリックすると以下のポップアップが表示され「OK」ボタンをクリックすると、アクティビティを開始できるようになる
- 影響を受ける機能
- アイテム個別登録・編集
- 関連:課題リスト#373「追加:ユーザがアクティビティロックを強制的に解除できる機能を追加」
3)Admin > 著者DB管理 > 編集
3-1)「ID Prefix」への追加
- 関連:JAIRO Cloud(WEKO3)サポート > JPCOARスキーマVersion2.0対応に関連する問題まとめ
Admin > 著者DB管理 > 編集の「ID Prefix」に以下の語彙が追加されました。
追加対象:「e-Rad_Reseacher」「ROR」「ISNI」「VISF」「AID」「Ringgold」
追加条件:「IDスキーマ名」に上記語彙が存在しない場合
以下の問題が解消されます。
- JAIRO Cloud(WEKO3)サポート > JPCOARスキーマVersion2.0対応に関連する問題まとめ > 作成者識別子・寄与者識別子(nameIdentifierScheme)の修正語彙「e-Rad_Researcher」
- 影響を受ける機能
- アイテム個別登録・編集
3-2)「Affiliation ID」への追加
- 関連:JAIRO Cloud(WEKO3)サポート > JPCOARスキーマVersion2.0対応に関連する問題まとめ
Admin > 著者DB管理 > 編集の「Affiliation ID」に以下の語彙が追加されました。
追加対象:「ROR」
追加条件:「IDスキーマ名」に上記語彙が存在しない場合
以下の問題が解消されます。
- JAIRO Cloud(WEKO3)サポート > JPCOARスキーマVersion2.0対応に関連する問題まとめ > 所属機関識別子(nameIdentifierScheme)の追加語彙「ROR」
- 影響を受ける機能
- アイテム個別登録・編集
4) データ互換性向上の具体的内容
以下の赤太字箇所のアイテムタイプのキー値が一定のルールのもと置換されます。
.metadata.item_30002_title0[0].subitem_title | .metadata.item_30002_title0[0].subitem_title_language |
※アイテムタイプのキー値とは、例えばエクスポートファイルの2行目に表示される文字列です。上記の例「.metadata.item_30002_title0[0].subitem_title」及び「.metadata.item_30002_title0[0].subitem_title_language」は以下キャプチャ(デフォルトアイテムタイプ(フル)のエクスポートファイル)の赤枠と一致します。
影響のあるアイテムタイプのキー値の置換ルールについて以下に説明します。
置換対象となるアイテムタイプはオリジナルのものが対象となります。コピーした場合のコピー先のアイテムタイプは置換対象となりません。
置換ルール
アイテムタイプ:デフォルトアイテムタイプ(フル)
※置換対象は新規構築環境のみ。移行環境のデフォルトアイテムタイプ(フル)のキー値は移行時から以下表「アップデート後」の値であるため置換の必要なし。
アップデート前 | アップデート後 |
---|---|
item_1617186331708 | item_30002_title0 |
item_1617186385884 | item_30002_alternative_title1 |
item_1617186419668 | item_30002_creator2 |
item_1617349709064 | item_30002_contributor3 |
item_1617186476635 | item_30002_access_rights4 |
item_1617351524846 | item_30002_apc5 |
item_1617186499011 | item_30002_rights6 |
item_1617610673286 | item_30002_rights_holder7 |
item_1617186609386 | item_30002_subject8 |
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アイテムタイプ:デフォルトアイテムタイプ(シンプル)
※置換対象は新規構築環境のみ。移行環境のデフォルトアイテムタイプ(シンプル)のキー値は移行時から以下表「アップデート後」の値であるため置換の必要なし。
アップデート前 | アップデート後 |
---|---|
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アイテムタイプ:対象キー値が含まれるすべてのアイテムタイプ
※新規構築環境、移行環境共に該当するアイテムタイプは置換対象。
アップデート前 | アップデート後 |
---|---|
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