IdP管理者に必要な情報
学認参加IdPがクラウドゲートウェイを利用するために必要な情報をまとめます。
2017年2月22日(水)にentityIDが変更になりました。entityIDに https://map.gakunin.nii.ac.jp/shibboleth-sp
が設定されている場合は
に変更してください。https://cg.gakunin.jp/shibboleth-sp
まず、クラウドゲートウェイ (entityID: https://cg.gakunin.jp/shibboleth-sp
) に対して以下の属性を送信するようにしてください。
ePPN (eduPersonPrincipalName) | 必須 |
eduPersonTargetedID | 任意 |
jao | 任意 |
o | 任意 |
|
|
|
|
jaDisplayName | 任意 |
displayName | 任意 |
任意 | |
eduPersonAffiliation | 任意 |
ou/jaou/eduPersonTargetedID/eduPersonAffiliationを除いた任意の各属性は、GakuNin mAP上でのアカウント登録時にユーザ情報を初期入力するために使用されます。ユーザ情報の「所属」は日本語および英語がそれぞれjaoおよびoに対応します。ユーザ情報の「氏名」は日本語および英語がjaDisplayNameおよびdisplayNameに対応します。
また、o/jaoおよびou/jaouについては、機関グループもしくは部局グループを作成するのに利用可能です。詳しくは左記お問い合わせ先までお問い合わせください。(機能削除のためご利用いただけません)
eduPersonAffiliationは、faculty/staffであれば当該利用者が管理者となっているグループのメンバーに対する強制入会/属性送信同意強制のオプションが加わります。詳しくはお問い合わせください。
そして、GakuNin mAPと連携しているサービス(SP)に対しても、必要な属性を送信していないとIdPの利用者は当該サービスが利用できませんのでご注意ください。
API
連携するIdPが利用できる、クラウドゲートウェイ画面で表示される利用可能サービスの情報を取得するためのAPIを以下に示します。
⇒API(IdP)
SP管理者に必要な情報
SP管理者が提供しているサービスをクラウドゲートウェイと連携させるためには以下の手順に従って設定を行ってください。
以下の手順でisMemberOf属性を取得するためにはあらかじめIdPからeduPersonPrincipalName(ePPN)を取得していなければなりません。
- グループメンバー情報を取得できるようにする
以下のようにShibboleth SPの設定ファイルを変更してください。動作確認は Shibboleth SP 2.6 で行っています。クラウドゲートウェイ (IdP)のメタデータを次のリンクから取得して /etc/shibboleth/metadata/ に保存してください。
cgidp-metadata.xml2017年2月22日以前に設定されたかたは、アクセス先が変わっておりますので、最新のメタデータを用いてください。
以前、Gakunin mAP連携のためにshibboleth2.xmlに以下の1行を追加している場合は 削除 してください。
<ProtocolProvider type="XML" validate="true" reloadChanges="false" path="protocols.xml"/>
<TransportOption provider="CURL" option="81">0</TransportOption>
</SPConfig>なお、メタデータ取得時のサーバ証明書検証(初期値ではいずれにしろ不完全です)については以下でご案内しておりますので、もし設定がまだのようであれば別途ご検討いただければと思います。
shibboleth2.xml ファイル の<TransportOption>の3行- shibboleth2.xmlの編集
/etc/shibboleth/shibboleth2.xml を編集します。クラウドゲートウェイ (IdP)メタデータの読み込み
a.でダウンロードしたメタデータを読み込むように設定します。他の<MetadataProvider>の後に下記を追加してください。<MetadataProvider type="XML" file="/etc/shibboleth/metadata/cgidp-metadata.xml"/>
SimpleAggregationの追加
通常の認証フローの後にeppnを手がかりとしてクラウドゲートウェイ (IdP)からisMemberOf属性を取得するよう、SimpleAggregation設定を行います。
既存の<AttributeResolver>の後に以下の記述を追加します。<AttributeResolver type="SimpleAggregation" attributeId="eppn" format="urn:oid:1.3.6.1.4.1.5923.1.1.1.6"> <Entity> https://cg.gakunin.jp/idp/shibboleth </Entity> <saml2:Attribute xmlns:saml2="urn:oasis:names:tc:SAML:2.0:assertion" Name="urn:oid:1.3.6.1.4.1.5923.1.5.1.1" NameFormat="urn:oasis:names:tc:SAML:2.0:attrname-format:uri" FriendlyName="isMemberOf"/> </AttributeResolver>
attribute-map.xmlの編集
/etc/shibboleth/attribute-map.xmlにisMemberOf属性の設定を行います。
最後の</Attributes>の直前に、以下の記述を追加してください。<Attribute name="urn:oid:1.3.6.1.4.1.5923.1.5.1.1" id="isMemberOf"/>
以前の版では以下の行も含めるように書いておりましたが、標準に準拠しておりませんのでこの記述は削除してください。
<Attribute name="urn:mace:dir:attribute-def:isMemberOf" id="isMemberOf"/>
- attribute-policy.xmlの編集
他のIdPからのisMemberOf属性を拒否し、クラウドゲートウェイからのisMemberOfのみを利用する設定を行ないます。<!-- Catch-all that pases everything else through unmolested. -->
の直前に以下の記述を追加してください。
<afp:AttributeRule attributeID="isMemberOf"> <afp:PermitValueRule xsi:type="AttributeIssuerString" value="https://cg.gakunin.jp/idp/shibboleth"/> </afp:AttributeRule>
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- 取得したisMemberOf属性を利用するようにサービスを変更する
例えば、isMemberOf属性には下記のような値が入ります。全てURI形式です。https://cg.gakunin.jp/sp/SPCID ← SPコネクタ名
https://cg.gakunin.jp/gr/GROUPID ← ユーザが参加しているグループ名
https://cg.gakunin.jp/gr/GROUPID/admin ← ユーザが当該グループの管理者の場合後者2つは、SPコネクタの設定で「グループ情報も取得する」を選択した場合のみ取得できます。
取得したisMemberOf属性のホスト部をチェックしているプラグインを使用している等で属性値が
https://map.gakunin.nii.ac.jp/gr/...
でないと支障がある場合は、shibboleth2.xmlに以下2箇所を追加してください。既存の<ApplicationDefaults> より前に記述を追加。
<OutOfProcess> <Extensions> <Library path="plugins.so" fatal="true"/> </Extensions> </OutOfProcess>
既存の<AttributeResolver> の後に記述を追加。
<AttributeResolver type="Transform" source="isMemberOf"> <Regex match="^https://cg.gakunin.jp/gr/(.+)$">https://map.gakunin.nii.ac.jp/gr/$1</Regex> </AttributeResolver>
SPに対応するSPコネクタを作成する
以下の機能はまだ実装されておりませんので、権限が必要な方はお手数ですが下記メールアドレスまでご一報ください。
あなたが学認申請システムでSP管理者として申請し、かつePPNを登録している場合はSPコネクタを作成する権限を与えられているはずです。そうでない場合は までお問い合わせください。
SPコネクタ作成の詳細は、mAP利用マニュアルの「SPコネクタを作成する」の章をご参照ください。
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API
連携するSPが利用できる、利用者のグループ情報等を取得するためのAPIを以下に示します。
⇒API
SP連携のトラブルシューティング
1. isMemberOf属性が取得できない
SP側の設定ファイルshibboleth2.xmlにて、ApplicationDefaultsに encryption="true" と指定されている場合、isMemberOf属性が取得できません。これはAttributeQueryのNameIDが暗号化されているためで、上記指定を外せば取得できるようになります。もしくは、ダウンロードしたcgidp-metadata.xmlの use="signing"
の部分を削除(2か所)すれば、NameIDを暗号化したままでisMemberOfを取得できるようになります。