改版履歴 |
版数 | 日付 | 内容 | 担当 |
V.1.1 | 2014/12/22 | 初版 | NII |
V.1.2 | 2015/5/15 | 中間CA証明書のファイル名を修正 | NII |
V.1.3 | 2015/12/11 | サーバ証明書設定について注釈を追加 | NII |
V.2.0 | 2018/2/26 | SHA1の記載内容の削除 | NII |
V.2.1 | 2018/3/26 | CT対応版の中間CA証明書について説明を追加 | NII |
V.2.2 | 2018/4/27 | Apache(mod_ssl)2.4.8以降における手順を追加 | NII |
V.2.3 | 2018/7/9 | ECDSA対応版の中間CA証明書についての説明を追加 | NII |
V.2.4 | 2019/4/22 | ECC認証局 中間CA証明書の名称を変更 | NII |
目次
1. Apache(mod_ssl) によるサーバ証明書の利用
1-1. 前提条件
1-2. 証明書のインストール
1-2-1. 事前準備
1-2-2. 中間CA証明書のインストール
1-2-3. サーバ証明書のインストール
1-3. Apacheの設定変更
1-4. サーバ証明書の置き換えインストール
1-5. 起動確認
1. Apache (mod_ssl) によるサーバ証明書の利用
1-1. 前提条件
Apache(mod_ssl)でサーバ証明書を利用する場合の前提条件について記載します。適宜、サーバ証明書をインストールする利用管理者様の環境により、読み替えをお願いします。
(本マニュアルでは、Red Hat Enterprise Linux Server release 6.3 (Santiago)、OpenSSL 1.0.1e-fips 11 Feb 2013、Apache/2.2.15 (Unix) または Apache/2.4.9 (Unix)での実行例を記載しております)
前提条件 |
- OpenSSLがインストールされていること
- Apacheがインストールされていること
- 使用されているApacheシステムに適当なmod_sslがインストールされていること
- ssl.confファイルまでの絶対パス:/etc/httpd/conf.d/ssl.conf
httpd.confファイルまでの絶対パス:/etc/httpd/conf/httpd.conf ssl.confファイルの設定 a. SSLCertificateFile: /etc/httpd/conf/ssl.crt/server.crt (サーバ証明書を配置) b. SSLCertificateKeyFile: /etc/httpd/conf/ssl.key/server.key (秘密鍵を配置) c. SSLCertificateChainFile: /etc/httpd/conf/ssl.crt/nii-odca3sha2.cer (SHA-2認証局 中間CA証明書を配置) または /etc/httpd/conf/ssl.crt/nii-odca3ecdsa.cer (ECC認証局 中間CA証明書を配置) a. SSLCertificateFile: /etc/httpd/conf/ssl.crt/server.crt (サーバ証明書と中間CA証明書を連結した証明書を配置) b. SSLCertificateKeyFile: /etc/httpd/conf/ssl.key/server.key (秘密鍵を配置) |
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CSR作成時は既存の鍵ペアは使わずに、必ず新たにCSR作成用に生成した鍵ペアを利用してください。
更新時も同様に、鍵ペアおよびCSRを新たに作成してください。
鍵ペアの鍵長は、RSAの場合は2048bit、ECDSAの場合は384bitにしてください。
※Apache2.2(mod_ssl)はECDSA鍵について非対応となっております。
1-2. 証明書のインストール
Apache(mod_ssl)への証明書のインストール方法について記述します。
1-2-1. 事前準備
事前準備として、サーバ証明書、中間CA証明書を取得してください。
事前準備 |
別ページ記載の手順(※)にて取得したサーバ証明書をserver.crtという名前で任意の場所に保存してください。 ※「サーバー証明書インストールマニュアル / Apache・IIS・Nginx編 / 事前準備 ~ 証明書の申請から取得まで」 - 「3.証明書の申請から取得まで」 を参照 - 中間CA証明書を準備します。
- 次のURLにアクセスすることでリポジトリにアクセスすることが可能です。
リポジトリ:https://repo1.secomtrust.net/sppca/nii/odca3/index.html
中間CA証明書はサーバ証明書の発行時期によって異なっております。
2018年3月26日14時以前のSHA-2認証局サーバ証明書 「国立情報学研究所 オープンドメイン SHA-2認証局 CA証明書(nii-odca3sha2.cer)」
2018年3月26日 19:00以降のSHA-2認証局CT対応版サーバ証明書 「国立情報学研究所 オープンドメイン SHA-2認証局 CT対応版 CA証明書(nii-odca3sha2ct.cer)」
2020年4月13日 13:00以降のSHA-2認証局サーバ証明書 「国立情報学研究所 オープンドメイン SHA-2認証局 CT対応版 CA証明書(nii-odca3sha2ct******.cer)」 cerファイル名の******部分には、年月が入ります。もし、同月に2回以上発行する場合は、アルファベット順に英字を付加します。(例:nii-odca3sha2ct202003.cer(1回目)、nii-odca3sha2ct202003a.cer(2回目))
ECC認証局サーバ証明書 「国立情報学研究所 オープンドメイン ECC認証局 CA証明書(nii-odca3ecdsa******.cer)」 cerファイル名の******部分には、年月が入ります。もし、同月に2回以上発行する場合は、アルファベット順に英字を付加します。(例:nii-odca3ecdsa202003.cer(1回目)、nii-odca3ecdsa202003a.cer(2回目))
【サーバー証明書(sha256WithRSAEncryption)をインストールする場合】 SHA-2認証局 中間CA証明書 をnii-odca3sha2.cerという名前で保存したと仮定して以降記載します。
【サーバー証明書(ecdsa-with-SHA384)をインストールする場合】 ECC認証局 中間CA証明書 をnii-odca3ecdsa.cerという名前で保存したと仮定して以降記載します。
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1-2-2. 中間CA証明書のインストール
以下の手続きに従って、中間CA証明書のインストールを行ってください。
中間CA証明書のインストール |
中間CA証明書は「1-1.前提条件」条件6.で記述したssl.confファイルの「SSLCertificateChainFile」で指定します。 「1-2-1. 事前準備」で取得した中間CA証明書を「1-1. 前提条件」条件6.c.で記述したパスへ移動してください。 SHA-2認証局 中間CA証明書の場合 $ mv nii-odca3sha2.cer /etc/httpd/conf/ssl.crt/nii-odca3sha2.cer |
ECC認証局 中間CA証明書の場合 $ mv nii-odca3ecdsa******.cer /etc/httpd/conf/ssl.crt/nii-odca3ecdsa.cer |
後述の「1-2-3. サーバ証明書のインストール」手順にて記載します。 (Apache2.4.8以降では設定ファイルで中間CA証明書を指定するSSLCertificateChainFileディレクティブが廃止されました) |
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1-2-3. サーバ証明書のインストール
新規でサーバ証明書をインストールする場合は以下の手続きによりサーバ証明書のインストールを実施してください。
サーバ証明書のインストール |
サーバ証明書は「1-1. 前提条件」条件6.で記述したssl.confファイルの「SSLCertificateFile」で指定します。 「1-2-1. 事前準備」で取得したサーバ証明書を「1-1. 前提条件」条件6.a.で記述したパスへ移動してください。 $ mv server.crt /etc/httpd/conf/ssl.crt/server.crt |
「1-2-1. 事前準備」で取得したサーバ証明書と中間CA証明書を連結して保存します。 SHA-2認証局 中間CA証明書の場合
$ cat server.crt nii-odca3sha2.cer > server.crt
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ECC認証局 中間CA証明書の場合 $ cat server.crt nii-odca3ecdsa.cer > server.crt
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※ 上記コマンドの前提 ・連結前の証明書は同ディレクトリに存在する ・連結前のサーバ証明書は、連結後の内容で上書保存する 連結した証明書は「1-1. 前提条件」条件6.a.で記述したパスへ移動してください。 |
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1-3. Apacheの設定変更
Apacheに証明書を適用するための設定方法について記述します。
Apacheの設定変更 |
証明書のインストール終了後、「1-1. 前提条件」で記述したssl.confファイルの編集を行ってください。 (既に「1-1. 前提条件」の通りにssl.confファイル設定済である場合は、当手順は不要です)
証明書の更新を行った場合は新たに作成した秘密鍵をSSLCertificateKeyFileに、新たに作成したサーバ証明書をSSLCertificateFileに、新たに取得した中間CA証明書をSSLCertificateChainFileに設定してください。 ・・・ SSLCertificateFile: ←デフォルトでは/etc/httpd/conf/ssl.crt/server.crt (サーバ証明書を配置) SSLCertificateKeyFile: ←デフォルトでは/etc/httpd/conf/ssl.key/server.key (秘密鍵を配置) SSLCertificateChainFile: ←デフォルトでは/etc/httpd/conf/ssl.crt/server-chain.crt(中間CA証明書を配置) ・・・
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Apacheを再起動し、変更した設定を反映させます。
$ /etc/init.d/httpd stop ←Apacheの停止 $ /etc/init.d/httpd start ←Apacheの起動 |
証明書の更新を行った場合は新たに作成した秘密鍵をSSLCertificateKeyFileに、新たに作成したサーバ証明書と中間CA証明書を連結した証明書をSSLCertificateFileに設定してください。 ・・・ SSLCertificateFile: ←デフォルトでは/etc/httpd/conf/ssl.crt/server.crt (連結した証明書を配置) SSLCertificateKeyFile: ←デフォルトでは/etc/httpd/conf/ssl.key/server.key (秘密鍵を配置) ・・・ |
Apacheを再起動し、変更した設定を反映させます。
$ /etc/init.d/httpd stop ←Apacheの停止 $ /etc/init.d/httpd start ←Apacheの起動 |
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1-4. サーバ証明書の置き換えインストール
更新したサーバ証明書をインストールする場合は以下の手続きによりサーバ証明書のインストールを実施してください。
サーバ証明書の置き換えインストール |
- 旧サーバ証明書の鍵ペアをコピーしてください。
$ cd /etc/httpd/conf/ssl.key/ $ cp server.key server.key.old |
2. 更新対象のサーバ証明書をコピーして、保管してください。 $ cd /etc/httpd/conf/ssl.crt/ $ cp server.crt server.crt.old |
3. 更新対象の中間CA証明書をコピーして、保管してください SHA-2認証局 中間CA証明書の場合 $ cd /etc/httpd/conf/ssl.crt/ $ cp nii-odca3sha2.cer nii-odca3sha2.cer.old |
ECC認証局 中間CA証明書の場合
$ cd /etc/httpd/conf/ssl.crt/ $ cp nii-odca3ecdsa.cer nii-odca3ecdsa.cer.old |
4. 別ページ記載の手順「支援システム操作手順書 / 利用管理者用」 - 「2-2. サーバ証明書更新申請手続き概要」に従い、証明書の更新申請を実施してください。
5. 「1-2-1. 事前準備」で取得したサーバ証明書を、「1-1. 前提条件」条件6.a.で記述したパスへ移動してください。 $ mv server.crt /etc/httpd/conf/ssl.crt/server.crt |
6. 「1-2-1. 事前準備」で取得した中間CA証明書を、「1-1. 前提条件」条件6.c.で記述したパスへ移動してください。
SHA-2認証局 中間CA証明書の場合 $ mv nii-odca3sha2.cer /etc/httpd/conf/ssl.crt/nii-odca3sha2.cer |
ECC認証局 中間CA証明書の場合 $ mv nii-odca3ecdsa******.cer /etc/httpd/conf/ssl.crt/nii-odca3ecdsa.cer |
1. 旧サーバ証明書の鍵ペアをコピーしてください。 $ cd /etc/httpd/conf/ssl.key/ $ cp server.key server.key.old |
2. 更新対象のサーバ証明書をコピーして、保管してください。
$ cd /etc/httpd/conf/ssl.crt/ $ cp server.crt server.crt.old |
3. 別ページ記載の手順「支援システム操作手順書 / 利用管理者用」 - 「2-2. サーバ証明書更新申請手続き概要」に従い、証明書の更新申請を実施してください。
4. 「1-2-1. 事前準備」で取得したサーバ証明書、中間CA証明書を用いて「1-2-3. サーバ証明書のインストール」の手順を実施し、連結してください。
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1-5. 起動確認
インストールした証明書によるSSL通信に問題がないか確認する方法を記述します。
証明書の反映・確認 |
1. Apacheを再起動し、変更した設定を反映させます。 $ /etc/init.d/httpd stop ←Apacheの停止 $ /etc/init.d/httpd start ←Apacheの起動 |
2. ブラウザ経由で、該当のサーバへアクセスし、SSL通信に問題がないことを確認してください。
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