2015年前後に予定されていたバージョンアップは重大なソフトウェアの問題により延期されました。バージョンアップを行う場合は改めてお知らせします。
Embedded DSの使い方
従来の学認のDSでは,ログインの過程で,SP→DS→IdPという画面遷移となっていましたが,この流れでは,はじめてフェデレーションのサービ スを機関IdPで認証しようとするユーザが,DSへの画面遷移で戸惑う可能性が指摘されていました.Embedded DSは,SPの中にDSの画面を埋め込むことで,エンドユーザにより直観的なユーザインターフェースを提供するものです.IdPを表示する際のカテゴリー 分けにも対応しており,従来に比べて,より所属機関のIdPが選択しやすくなりました.学認では,スイスのフェデレーションSWITCHaaiの開発したEmbedded Discovery Serviceをカスタマイズして利用しています.
Embedded DSの紹介
Embedded DSの紹介スライド
2011年の学認CAMPにおける発表スライドです。p.3〜8でEmbedded DSの紹介をしています。
Embedded DSの設定方法
shibboleth2.xmlの設定
変更の必要はありません。
Webアプリケーション側の設定
従来は,ログインボタンをShibboleth認証を必要とするURLにリンクしていましたが,規定のJavaScriptをログイン画面に埋め込むことで,SP内にDSの画面が表示されます.
JavaScriptテンプレートのダウンロード (2011年11月9日更新)
以下を参考に埋め込んだHTML片を修正してください。
テンプレートからの変更箇所
- var wayf_sp_entityID = "Embedded DSを利用するSPのentityID"
- var wayf_sp_handlerURL = "Embedded DSを利用するSPのハンドラURL"
例: https://sp.example.ac.jp/Shibboleth.sso
以前のテンプレートでは値が異なっている場合があるので適宜修正してください。 - var wayf_return_url = "Embedded DSを利用するSPで認証後に戻るURL"
- <noscript>内のURL:Javascriptが利用できない際のDSへの直接リンク
Advancedな設定項目はこの他にもありますので、テンプレート内のコメントを参考にカスタマイズして下さい。
Shibboleth SPでないSAML実装と本Embedded DSを組み合わせてお使いの場合は、上記 wayf_sp_handlerURL の代わりに wayf_sp_samlDSURL
を変更してください。テンプレート内のコメントにありますように、いわゆるDSからのリターンURLを指定するものです。
また、Shibboleth SPをお使いでも /Shibboleth.sso/DS のパスをお使いでない場合は同様にwayf_sp_samlDSURL を変更してください。
既存ページに埋め込まない場合に、簡易にEmbedded DSを使用するための方法
Form SessionInitiator(discoveryTemplate.html)を使って実現する方法があります。→Shibboleth SPにおけるDEPRECATEDな方法のため削除済み