インストール
実習セミナー内に準備されたLinuxサーバに、Shibbolethをインストールする手順となっています。
1. 実習に使用する仮想サーバについて
以下は本技術ガイドで構築する前提となる環境です。
- OS、DNS、ネットワーク、時刻同期などは設定済みとなっています。(Apache HTTP Server、mod_sslもインストール済み)
- CentOS7
- メモリ2GB以上
- Apache HTTP Server 2.4 と mod_ssl
- Shibboleth SP v2.6.0
また、実習環境ではSELinuxは無効化されているものとして手順を記載しています。下記コマンドでSELinux設定が確認できます。
$ /usr/sbin/getenforce
2. Shibboleth SP (version 2.6以降) の動作要件
以下は本技術ガイドで構築する前提となる環境です。
- Apache HTTP Server 2.4以上と mod_ssl
他の環境および最新の情報はShibbolethのサイトでご確認ください:
全体, Linux, Mac OS X, Solaris, Windows, Java Servlets
3. Shibbolethのインストール
SPバージョン2.3からはrepositoryが用意され、yumに対応したのでインストールが大変楽になっています。
ここで説明するのは、以下のOSについてのインストール方法となります。
- CentOS 5/6/7, Red Hat Enterprise Linux 5/6/7 (i386)
- SUSE Linux Enterprise Server 10/11(無印/SP1/SP2/SP3) (i386)
- OpenSUSE Linux 12.1/12.2/12.3 (i386)
その他のOSについては、以下を参照してください。
※上記OSでx86_64の場合
⇒下記の"yum install shibboleth"を"yum install shibboleth.x86_64"と読み替えてください。
※Linuxの他のディストリビューションの場合
⇒こちら
※他のOSの場合
⇒こちら
1. repositoryファイル追加(★)
Shibboleth用のrepositoryファイルをダウンロードします。
(下記コマンドは、CentOS7 の場合です。他のディストリビューションの場合はURLの "CentOS_7" の部分を適宜読み替えてください。ただし、RHEL 7 の場合は "CentOS_7" をご利用ください。)
対応表:
OS/バージョン | URL |
---|---|
CentOS 5 | CentOS_5 |
CentOS 6 | CentOS_CentOS-6 |
CentOS 7, RHEL 7 | CentOS_7 |
実習セミナー
研究クラウド環境はCentOS 7なのでこのままでOKです。
# wget http://download.opensuse.org/repositories/security:/shibboleth/CentOS_7/security:shibboleth.repo
yumにrepositoryファイルを追加します。
(コロンはちょっと気持ち悪いので、ファイル名も変更しています。)
# cp security\:shibboleth.repo /etc/yum.repos.d/shibboleth.repo
2. インストール(★)
yum コマンドの実行前に、まず※PGP鍵のインポートを参照してください。
yumコマンドを使用する為、依存性のあるunixODBCなども同時にインストールされます。
# yum install shibboleth
なお、OSインストール直後の状態でyum install shibbolethでインストールされるパッケージは以下の通りです。
(2017年2月9日現在, CentOS7にて)
shibboleth2.6.0-2.1
libcurl-openssl (*)
liblog4shib1
libmemcached (*)
libsaml9
libxml-security-c17
libxmltooling7
opensaml-schemas
unixODBC
xerces-c
(2012年11月14日注:CentOS 5の場合は libcurl-openssl, libmemcachedはインストールされません)
(2011年6月21日注:ここでliblog4shib1でなく古いlog4shibがインストールされた場合はyum update liblog4shib1
を実行してアップデートしてください)
3. httpd 設定(★)
実習セミナー
ここで設定するホスト名は、各自SPサーバのホスト名を設定してください。
例)1番を割り振られた場合 ex-sp-test01.gakunin.nii.ac.jp
/etc/httpd/conf.d/ssl.confにて、ServerNameを設定します。
ServerName example-sp.nii.ac.jp:443 ← ホスト名を設定
加えて、SSL 3.0プロトコルに対する攻撃が発見されておりますので、当該プロトコルを無効化することをお勧めします。⇒SSLバージョン3の脆弱性について (CVE-2014-3566)
SSLProtocol all -SSLv2 -SSLv3
4. shibd 起動(★)
以下のコマンドでshibdを起動します。
# systemctl start shibd
# systemctl enable shibd
4.サービスの起動・停止方法
httpd の起動方法
# systemctl start httpd
shibd の起動方法
# systemctl start shibd
httpd の停止方法
# systemctl stop httpd
shibd の停止方法
# systemctl stop shibd
httpd の再起動方法(停止→起動)
# systemctl restart httpd
shibd の再起動方法(停止→起動)
# systemctl restart shibd
※shibdと同様、httpdもSPの設定ファイル(shibboleth2.xml等)を読み込みますので、設定ファイルを変更した際はhttpdの再起動もしくは再読み込み(reload)もあわせて行うようにしてください。httpdに含まれるShibbolethモジュール(mod_shib)が当該ファイルを読み込みます。
インストールが完了したら,サイト情報等の設定を行って下さい.